「心の筋トレ」瞑想

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「心の筋トレ」瞑想
 
一見、同じように努力しているように見えても、脳を変えられるケースと変えられないケースがあります。
 
脳を変えられるかどうか、そのポイントは、ある事柄に関心を向けつづけること、すなわち、心がある一点に集中させることです。
ですが、それは容易なことではありません。
 
学校の授業に興味がもてない子供たちが窓を見て空想にふけっているし、大人だって、会議や集会などで、心にさまざまなことが思い浮かびます。
自然にしておけば、心は、とりとめもない妄想や連想を抱きます。
これが心の基本傾向なのです。
その心を一点に集中させておくには、何らかの努力が必要です。
そのための訓練が瞑想です。
 
紀元前56世紀ころ、インドで生まれたブッダは悟りを開きましたが、その方法が瞑想なのです。
「悟り」という言葉を聞くと、何か宗教的なものを感じるかもしれませんが、要は悩みや苦しみのない状態のことで、いまでいえば、「悩みやストレスからの解放」と思えばよいでしょう。
瞑想は心をきたえる「心の筋トレ」なのです。
 
いまから2000年ほど前、イスラエルで大工の息子として生まれたイエスは、洗礼者ヨハネからヨルダン川で洗礼を受けました。
そして彼は、砂漠に行き、ひとりでなにも食べずに、40日間瞑想しました。
彼が人生の目的である宣教を始めたのは、この直後です。
 
キリスト教を世界に広めたパウロもまた、宣教を開始する前に13年間にわたり、砂漠で瞑想する日々を送りました。
仏教やキリスト教だけでなく、ユダヤ教イスラム教、バラモン教ヒンズー教でも古くから瞑想を実践してきました。
 
瞑想は宗教家が心の鍛錬に活用するだけでなく、多くのビジネスマン、芸術家、スポーツマンなどあらゆる分野で活躍する人々が集中力を高める、リラックスするなどの目的に用いています。
 
多くの瞑想法のうち、もっともひんぱんに科学的な研究の対象になって取り上げられるのが、仏教の瞑想です。
その代表が、サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想です。
「サマタ」は「落ち着く」という意味で、落ち着いた静かな心をつくるための瞑想法です。
一方、ヴィパッサナーとは「物事をありのままに観る」という意味です。
物事をありのままに観ることで本質が自然に見えてくることから、「気づきの瞑想」とも呼ばれています。
 
<サマタ瞑想>
サマタ瞑想は心を落ち着かせるために行います。
いろいろな方法がありますが、ヨガ、日本の禅寺で行われている座禅、念仏を唱える、呼吸を数えるなどは、その代表です。
 
呼吸を数える瞑想では、どこか静かなところに楽な姿勢で座ります。
背筋を伸ばし、足の裏はペタリと床につけます。
両手は膝の上。
親指と人さし指の先が軽く触れ合う格好にします。
 
そして、息を吐きながら心の中で数を数えます。
すなわち、「吸って、ひと一つ、吸ってふた一つ、吸ってみーっつ」。
5つまで数えたら、もう一度くり返します。
息だけに心を集中します。
もしも息以外のことを考えていることに気づいたら、すぐに心を息にもとします。
 
また、静かな音楽を聴いて落ち着く人もいるし、森や川などに行って一人で心を静める人もいます。
これらもサマタ瞑想です。
 
ヴィパッサナー瞑想は、心を観察する能力を育てるために行います。
今の瞬間だけに集中して観察し、心の中で確認します。
基本的には「立つ」「歩く」「座る」の3つの方法があります。
ここでは座る瞑想だけを紹介します。
 
まず、好きな姿勢で座ります。
目を閉じて、体を動かさないようにします。
ゆっくり深呼吸をします。
吸うときに、心の中で「吸います、吸います」と実況中継をします。
吐くとき心の中で「吐きます、吐きます」と実況中継をします。
これを3回くり返すと、吸うときはお腹が膨らみ、吐くときはお腹が縮むという感覚が得られます。
 
3回終ってから、「待ちます」といいます。
そして、感じたことを心の中で実況中継します。
ポイントは、座る瞑想をする人は、「私」という主語を捨て客観的にありのままに感じる感覚を表現することです。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について