瞑想で脳が拡大する!?

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瞑想で脳が拡大する!?
 
筋肉をより大きく、骨をよりじょうぶにするには、腕立て伏せ、腹筋運動、ジムに通うなど、さまざまな手段があります。
では、脳をより大きくするにはどうすればいいでしょう。
答えは、ズバリ、瞑想です。
 
このことを高分解能MRIを使って発見したのが、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のアイリーン・ルダーです。
瞑想実践者では、海馬、眼窩前頭皮質(前頭葉のなかでも眼の上に位置する)視床、側頭葉といった感情をコントロールする領域が拡大していました。
 
日ごろ、瞑想を実践する人は、プラスの感情、安定した感情、目配りがきく行動ができることが多いことが知られていますが、その理由は、脳の拡大にあるようです。
 
被験者は、座禅、サマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想を実践する22人と、瞑想経験のない22人の対照群です。
瞑想経験は546(平均24)です。
瞑想実践者の過半数は、高度な集中が彼らの訓練に欠かせないため、毎日1090分の瞑想をつづけると述べます。
 
瞑想実践者の脳では、対照群に比べ、全体的に脳が拡大していました。
とりわけ、右の海馬、右の眼窩前頭皮質、右の視床、左の側頭葉です。
一方、対照群の脳が瞑想実践者にくらべて大きかった部分は皆無でした。
 
拡大していたのは、どれも感情をコントロールする箇所であることは注目すべきです。
この脳の拡大は、瞑想実践者が、感情を安定に保ち、人生のいろいろな苦難に適切に対応する能力にたけていることの土台になっているようです。
 
この研究では、瞑想の実践によって脳の特定の箇所が拡大していることが確認されましたが、未解決の問題もあります。
それは、脳の特定の箇所の拡大は、神経細胞の数が増えたためなのか、それとも、神経細胞のサイズが増したためなのか、あるいは、瞑想実践者は、脳内に対照群がつくらない特定の回路を作成するのか、といった問題ですが、今後の研究を待つことにします。
 
また、この研究は、瞑想実践者が瞑想を開始した初期の段階から時間を軸にして追いかけたものではないため、そもそも脳の大きな人が瞑想に引きつけられたのではないか、という主張を排除できません。
 
ですが、これまでに報告された多くの脳研究から、脳が非常に変化しやすいこと、瞑想によって新しい回路が形成されることも確かです。
「よみがえる脳 より」
 
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≪ビタミンB12なぜ体にいいのか?≫
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめのサプリメントといえます。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について