消化器の病気②(潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、クローン病)にはこんな栄養成分が必要

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消化器の病気②(潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、クローン病)にはこんな栄養成分が必要
 
 
大腸の粘膜にただれや潰瘍ができる病気です。
原因ははっきりしていませんが、精神的ストレスや細菌感染、アレルギー反応、自己免疫現象などの要因が関連しあっておこると考えられています。
症状は、腹痛、下痢、出血が重なります。
軽い場合は1日12回、血液が少し混じる程度の下痢がみられます。
重症になるにつれ、下痢の回数が増し、血液とともに粘液やうみなどが混じりはじめます。
発熱や体重減少もおこり、栄養状態が悪くなるので注意を要する病気です。
ストレスが症状を悪化させるので、ストレスを取り除くことが何より大切です。
 
●胃炎に効く栄養成分
EPA ビタミンA・E・B群・U 葉酸
 
EPAから合成されるプロスタグランジン、ロイコトリエンは抗炎症作用を示すので、EPAが効果を示すという報告があります。
 
下痢が続くとすべての栄養素が著しく損失するので、タンパク質、ビタミン・ミネラルなどの充分な補給が必要です。
食物繊維など消化の悪いものは控えるようにします。
 
≪大腸ポリープ≫
 
大腸の粘膜にきのこのような突起物(ポリープ)ができる病気です。
ポリープの形はさまざまですが、肛門に近い直腸やS状結腸に発生することが多いようです。
ポリープが小さい場合は症状がありませんが、大きくなり、変形したりすると、血便(見た目にもわかる下血)や腹痛がおきてくることがあります。
40歳以上の人に発症することが多く、おかしいと感じたらすぐに診察を受けることが肝要です。
ポリープのなかには、がんに変化するものもあり、要注意です。
 
●大腸ポリープに効く栄養成分
食物繊維 カルシウム マグネシウム ビタミンB6 グルカン
 
食物繊維を多く摂取して、排便量をふやし、便秘をしないようにすることが大切です。
 
大腸ポリープでは脂肪と砂糖の摂取の増加がみられ、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6の摂取が少ないという報告があります。
 
 
消化管のあらゆるところにおこる炎症性の病気で、若い成人に多く、日本でも増加傾向にあります。
原因は不明ですが、免疫異常、細菌やウイルスによる感染、ストレスなどによるという説が出ています。
おもな症状は、長期にわたるがんこな下痢、腹痛などで、特徴的なのは痔ろうを併発しやすいことです。
症状は徐々に進行し、難病のひとつにあげられています。
 
症状が重い場合は、絶食のうえ静脈栄養になりますが、軽減に伴い、流動食、粥食、ご飯食へと移行します。
近年、注目されているのは、濃厚流動食を用いた栄養療法で、消化のよいものを積極的に用いて栄養補給することがよい結果を得ています。
クローン病に効く栄養成分等は、潰瘍性大腸炎に準じます。
「からだに効く栄養成分バイブル より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12について