消化器の病気⑥(胆石症、胆嚢炎・胆管炎)にはこんな栄養成分が必要

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消化器の病気⑥(胆石症、胆嚢炎・胆管炎)にはこんな栄養成分が必要
 
≪胆石症≫
 
肝臓でつくられた胆汁は胆嚢で一時貯えられて、消化時に十二指腸潰瘍に送られます。
この胆汁から通る道筋を胆道系といいますが、この胆道系のどこかに結石ができる病気が胆石症です。
 
胆石ができた場所によって、胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石に分けられます。
痛みの発作や発熱、黄疸などの症状が出るのは、胆管のどこかに結石ができた場合で、胆嚢内にできた場合は無症状ということが多いようです。
また、胆石はその主成分によって胆嚢にできやすいコレステロール系石と、胆管にできやすいビリルビン系石に大別されます。
患者には女性が多く、男性の約2倍。
なかでも中年太りぎみの女性に多いのが特徴です。
 
原因として、脂肪のとりすぎがあげられます。
治療も予防も、脂肪とコレステロールを控え、規則正しい食事をすることです。
 
●胆石症に効く栄養成分
食物繊維 ビタミンC・E レシチン タウリン
 
脂肪とコレステロールを控え、13食、食事量を一定にし、時間もできるだけ規則正しく食べるようにしましょう。
また、便秘は胆石発作の誘因ともいわれます。
食物繊維を充分にとりましょう。
近年、コレステロール系胆石が日本人にふえている原因とひとつとして、食事の欧米化に伴い、食物繊維の摂取量が少なくなったことがあげられています。
 
穀類、豆、豆製品、野菜、海藻を意識してとりましょう。
食物繊維の含有量を多くしたファイバー食品もすすめられます。
 
エストロゲンなどのホルモン剤や避妊用のピルを服用している女性は、服用していない女性にくらべて、胆石のできる率が3倍も高くなるという報告があります。
 
≪胆嚢炎・胆管炎≫
 
胆石と合併しておこることが多い病気です。
胆石が胆管などをふさぐことで胆汁が詰まり、細菌感染がおきて炎症の原因をつくります。
 
症状は胆石に似ていますが、痛みも黄疸も胆石よりは軽いようです。
慢性化すると、手術で胆嚢を取り除く場合もあります。
高脂肪食、暴飲・暴食、過労などが症状を悪化させるので注意が必要です。
 
●胆嚢炎・胆管炎に効く栄養成分
食物繊維 レクチン ラクトフェリン β-カロテン シスタチン
 
脂肪を避け、魚介類、大豆・大豆製品、野菜、海藻などを中心に、規則正しく、バランスのとれた食事をしましょう。
特に朝食を抜いたり、夕食を遅くしたりするのは避けます。
食事の間隔が長くなると、胆汁が濃くなって、胆嚢の内圧が高くなり、発作を招くことになります。
一定の時間に、一定の食事量をとることが必要です。
 
また、アルコール飲料、カフェイン飲料、炭酸飲料、香辛料の過剰摂取は、胆嚢の収縮を促進させるので、発作の誘因になります。
控えたほうがよいでしょう。
「からだに効く栄養成分バイブル より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12について