日常的に体を動かす生活を心がけよう

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日常的に体を動かす生活を心がけよう
 
現代人の生活環境は、どんどん体を動かさなくてすむようになっています。
農業や漁業、工事現場などで働くなど、体を使うのが仕事であれば、日頃から体を動かしていますが、日常生活の中で、筋肉を使うことが少なくなっています。
ですから、意識して運動などをして体を使うことを心がけなければいけないわけです。
 
リタイアしてしまうと、家の中に閉じこもりがちになるので、一層体を使わない生活になってしまいます。
そういう人こそ、日常的な運動を心がけなければいけないわけです。
 
主婦であれば、家事でこまめに体を動かしています。
掃除、洗濯、買い物、料理なども、家電製品が便利になったとはいえ、やはりけっこう体を使わなければなりません。
ただし、それだけでは、やはり運動量も足らないし、使わない筋肉もあるので、それを補ってやることが必要です。
 
また、お坊さんがボケずに長生きだという話がありますが、お坊さんはあえて運動をしているわけではありませんが、日頃体を使っています。
もちろんお坊さんといっても、人それぞれでしょうが、お坊さんは庭掃除、草取りなど日常の仕事も修行です。
また、朝早く起きて、お経を読み、坐禅を組む日常です。
 
しかも、高齢になっても、定年などなく、死ぬまで現役の生活をしています。
普通の高齢者と比べると、体も使っていますし、お経を声を出して読んだり、坐禅を組むことで、脳内のセロトニン神経が活性化するということもいわれています(東邦大学の有田秀穂さんの研究によると、セロトニン活性化によって、ストレスをうまく受け流すことができるようになる)
 
普通の人と比べれば、寺の中を歩き回るだけでもかなり歩いているでしょうし、お寺などは石段があって高いところにあるので出入りするだけでもかなり歩きます。
お坊さんの場合には、もちろん、規則正しい生活が体にも脳にもいいことはいうまでもありません。
 
高齢になって一番悪いことは、家から外に出ずに、歩かなくなってしまうこと、体を動かさないことです。
最近の高齢者は昔から比べると歩く速度が遅くなっているという話もありますが、それは日頃体を動かさない、歩かないからでしょう。
 
最近、平日のスポーツクラブなどは、高齢者や主婦でにぎわっているということですが、それはようやく運動の重要性というのが浸透してきたことで、とてもいいことです。
 
それにくらべると働き盛りの中年の男性がいちばん体を動かさない生活をしているようで、そのまま年をとったら、体も動かなくなり、頭も働かなくなるということにもなりかねません。
 
スポーツクラブなどに行けないのであれば、日常生活の中で最低一万歩歩く、ラジオ体操などをするなど、体を動かすことを心がけてほしいものです。
 
       日常生活の中で、家事など含めてこまめに体を動かすようにする
       規則正しい生活が基本
       高齢者よりも働き盛りの中年層がからだを動かさない生活をしている
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12とは…?
 
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12について