いつまでもやる気を失わない生活を

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いつまでもやる気を失わない生活を
 
いまは60歳定年が主流ですが、少しずつ定年の年齢が伸びています。
60歳定年でも本人が働きたかったら、嘱託などで65歳まで働ける会社がふえています。
 
少子高齢化がどんどん進めば、いまの若い人たちが定年を迎える頃には、70歳定年が実現しているかもしれません。
 
それでは、高齢になってもいつまでも現役で仕事をしていたほうがいいのか、ある一定の年齢で仕事をやめてリタイアして趣味など好きなことをして暮らしたほうがいいのか、というのも一つの問題です。
 
高齢でも仕事をしていたほうがいいようです。
一般に仕事をしていたほうが健康にいいといわれるのは、ひとつには社会とかかわっているということで、やりがい、生きがいに結びついているだけでなく、体も動かすことになります。
 
また仕事をしていれば、いろいろな人間関係があります。
人間関係はたしかにストレスにもなりますが、脳を活性化させますし、生きていくうえでの支えにもなります。
 
ボケずに長生きするためには、やはり「やる気」が大切ですが、仕事を続けているということは、やる気があるということです。
もっともっと何かをやろうとしている人は、やはり長生きしています。
 
気力の低下が起こるもっとも大きな原因は、病気など体の不調です。
まずは体の健康が大切です。
健康でなければ、何かをやろうとする気力も起こりません。
 
ですから、頭をよく働かせようと思ったら、まず若いときから体を鍛えておくことが大切だということになります。
 
また、伴侶や親など身近な人の死や家庭不和などは、気力を失わせる大きな原因です。
しかし、身近な人の死などは、長く生きていれば、誰にでも起こることですし、ほとんどは自分の力で何とかできることでもありません。
 
そんなときは、いつまでも悲しみに沈んでいないで、自ら気分を変えるようにして、立ち直っていくしかないのです。
引きずっていては、心も体も壊しかねません。
 
まず、自分でできることとなると、自分の体や脳をいかによい状態に保つかということです。
そのためにも、いくつになっても身近なことを一人できちんとできることは、若い人にとってもですが、高齢者にとっては、さらに大切です。
 
日常の生活習慣に注意すれば、誰でもいつまでも若々しく、脳もフルに力を発揮できるようにすることはできるのです。
 
       気力を保つためには、まず健康維持
       高齢になっても、できれば仕事を続けるのが健康にいい
       いくつになっても、社会とかかわることが「やりがい」「生きがい」に結びつく
 
≪老いない脳をつくる10の生活習慣≫
 
[生活習慣①]週に23回、130分以上運動をする
  ・ウォーキング、ジョギングなど、毎日30分以上を心がける
  ・運動によって体内の血流がよくなり、脳も体も若い状態に
 
[生活習慣②]食生活のバランスに気をつける
  ・食べ過ぎに気をつけて、腹八分目を心がける
  ・ファーストフードは脂肪や動物性タンパクの取り過ぎをまねく
 
[生活習慣③]ストレスを受け流す
  ・ストレスにうまく対処するには、ものごとにこだわらないこと
 
[生活習慣④]コミュンケーションのある生活
  ・家族のコミュニケーションを心がけよう
 
[生活習慣⑤]好奇心を持って新たなことに挑戦する
  ・周囲を見渡せば、おもしろいことはいくらでもある
  ・三日坊主に終ってもいいから、興味があったら、とりあえずやってみる
 
[生活習慣⑥]学習習慣を続ければ記憶力は保たれる
  ・年をとっても、10回程度繰り返せば記憶することができる
  ・何でもいいから学ぶ習慣を維持しよう
 
[生活習慣⑦]目標をもつ
  ・目標を持つだけで、脳は生き生きして、生活も楽しくなる
 
[生活習慣⑧]自分に報酬を与える
  ・人はほめられればほめられるほど、能力を発揮する
  ・機会を見つけて自分で自分をほめれば、気分もよくなり頭も働く
 
[生活習慣⑨]本を読む習慣を維持する
  ・娯楽小説、時代小説、何でもいいから活字から離れない生活を
 
[生活習慣⑩]意識的に段取りをする
  ・それまで簡単にできていたことができなくなったら要注意!
  ・時には慣れないことをすることで脳を鍛えることができる
  ・段取りは脳の中に組み込まれている
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について