ストレスを自分でコントロールできる贅沢

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ストレスを自分でコントロールできる贅沢
 
うちに閉じこもらずに、積極的に外に出て、それまでのような仕事を通じた人間関係ではなく、もう一回新しい人間関係をつくることにチャレンジすべきなのです。
 
自治会など地域活動を通じてもいいし、趣味を通じてでもいいし、何かのボランティア活動を通じてでもいいのです。
何かをきっかけに、できるだけ外に出て行くようにすることです。
外に出れば、いろいろな人との出会いもあります。
 
家に閉じこもりがちな人にとっては、まず外出するのがストレスになります。
外に出て行って、そんなふうにストレスを感じながら苦労して、新たな人間関係を築いていくことが大切なのです。
 
なぜ、わざわざストレスを求めなければいけないのかと思うかもしれませんが、同じストレスといっても、定年後のさまざまなストレスは、仕事をしているときとは決定的に違います。
仕事に伴うストレスは、簡単に自分で解消できないものです。
しかし、定年後の自分の活動に伴うストレスは、嫌だと思ったらやめることができるのです。
「このサークルは自分に合わないな」と思ったら、無理して続けることはありません。
やめても、別に問題は生じないでしょう。
興味に応じて、また別のことをはじめてみればいいのです。
 
自分のお金と自分の時間で自由にできるわけです。
それまでは家族のため、生活のためにお金を稼がなければと、無理をして耐えてきた面が大きいわけです。
しかし、もうその必要はないのです。
自分の満足、自分の幸せだけを考えればいいのですから、そのストレスも自分で適当にコントロールできるでしょう。
 
ストレスがない、ぼんやりした生活ではなく、適度なストレスを自らに課して、ある程度刺激的な生活を送るほうが、体も脳も老化しません。
そのストレスの程度を自分でコントロールできるのが、定年後の生活なのです。
 
最近はスポーツクラブに通っている高齢者が多くなっています。
定年退職者の方は、毎日のように、それもほとんど決まった時間に来ているようです。
そして、バイク、トレッドミル(歩き走りのマシーン)、筋力運動、プールなどいろいろな運動をしています。
運動するといっても義務ではないので、疲れたらやめることができます。
終わったら風呂に入って、そして仲間同士で昼食を食べて、おしゃべりをするといった生活をしています。
運動、風呂、仲間との食事など最高の贅沢です。
 
女性同士のほうが仲間をつくって楽しむのはうまいのですが、最近では仲間をつくって楽しんでいる男性も多くなっています。
風呂などで話を聞いていると、男性同士も、スポーツクラブで知り合った仲間同士で一緒に旅行なども楽しんでいるようです。
 
別にスポーツクラブではなくても、いまは公民館で、安い会費で、英会話や書道など、いろいろな趣味のサークルが開かれています。
そういうものに参加してもいいのです。
そこで、新たな人間関係もできるでしょう。
 
ストレスという点からしたら、自分の限界が来たらやめられるのが、老後の一番の贅沢なのではないでしょうか。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について