認知症とは?

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認知症とは?
 
そもそも「認知症(いわゆる「ボケ」)とは、どのような病気なのでしょうか。
認知症」とは、記憶力が著しく低下することにより、判断力やその他の能力に障害が起こる病気のことです。
日常の生活さえも、ほかの人の介助なしでは困難な状況になります。
 
人間の知的機能には、さまざまなものがありますが、認知症において低下する機能は、次のようなものです。
 
     記銘力障害
「記銘力」とはモノを覚える能力です。
食事をしたばかりなのに、忘れてまた食事をしようとするなどで、認知症ではとくに目立つ症状です。
 
     記憶力障害
「記憶力」とは覚えたことを保持する能力です。
自分の年齢を忘れたり、電気のつけ方がわからなくなったりします。
 
この記憶力障害は、さらに「近時記憶障害」(23日前のことを忘れる)と「遠隔記憶障害」(昔のことを忘れる)にわけられます。
近時記憶障害が認知症の特徴で、遠隔記憶の生年月日は覚えているが、近時記憶の自分の年齢がわからなくなったりします。
 
     見当識障害
見当識」とは時間や場所、人物などの見当をつける能力です。
この障害が起きると、今日は何月何日なのかがわからない、今自分がどこにいるかがわからない、あるいは自分の配偶者や子どもに会っても誰なのかがわからない、といった状態に陥ります。
これは認知症が相当進んだ段階ということになります。
 
     計算力障害
「計算力」は足し算や引き算などの計算をする能力です。
1+3」などの簡単な暗算ができなくなってしまいます。
 
認知症の診断では、こうした記銘力、記憶力、見当識、計算力や判断力の障害を中心に調査します。
これらは認知症で必ず起きる症状であることから、これらの症状を「中核症状」と呼びます。
 
また、認知症では中核症状に付随して起きる「周辺症候」があります。
 
周辺症候では、自発性の低下、うつ状態、意欲の減退、情緒障害、不安感・焦燥感、発語の減少、妄想(存在しない事柄についての誤った判断・確信)、幻覚(実際には受けていない外界からの刺激を受けたように感じる。幻聴など)、行動異常(徘徊)などが見られます。
 
認知症のごく初期では、単に自発性の低下やうつ状態のみを示すことがありますが、病気の進行とともに他のいくつかの周辺症候が現れることが多いのです。
 
ちなみに、単なる物忘れと認知症による物忘れは、似ているようでも、かなり明確に識別することができます。
物忘れは自分が忘れっぽくなったという自覚がありますが、認知症による物忘れでは、忘れたことについて自覚がないことがほとんどで、さまざまなメンタルテストで区別することができます。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について