認知症の発生年齢

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認知症の発生年齢
 
認知症は、ふつう老齢者に出現するものでした。
しかし最近は、65歳未満の方に出現するケース(若年性認知症)が多く、問題となっています。
 
やや古い統計ですが、東京老人医療センターの柄沢昭秀氏の調査によると、認知症は、65歳から69歳の間で始まり、加齢とともに増加し、80歳を過ぎた段階で急増します。
また、75歳以上の女性で認知症が急に増加することもひとつの特徴だといえます。
 
認知症の出現率に性別が密接な関係を持っていることは世界中で共通しているようです。
これについては、はっきりした原因はわかっておりませんが、次のような原因によるものと考えております。
以下は推論であり、明確な根拠はありませんが……。
 
●一般に女性の方が男性より平均寿命が長いこと(日本人で約5)
●女性ホルモンには血流を増加させるなどの動脈硬化を抑制する効果がありますが、閉経後に認知症が始まっても、進行のスピードは男性より遅い。
●社会的な役割(ジェンダー)によるもの。
比較的近年までは女性の社会進出が遅れたために、男性ほどの強いストレス環境に置かれることが少なかったこと。
男性の場合、5060歳代で仕事上のストレスなどを原因とした脳卒中心筋梗塞で人生を終える人が少なくありません。
これらを乗り越えて長命に達した男性は動脈硬化の進展が遅いと考えられます。
しかし、これからは女性の社会的進出により、性差は小さくなっていくと考えています。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について