脳の老化を防ぐことはできる

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脳の老化を防ぐことはできる
 
脳の神経細胞の消失は、脳の使い方次第で、ある程度ブレーキをかけることができます。
 
脳の老化を遅くするためによいのは、いろいろな物ごとに興味や好奇心を持つことです。
 
「あの人は頭の回転が速い」と言うことがありますが、「頭の回転が速い」ということは、普段から脳内への入力(インプット)が多く、また多く出力(アウトプット)をしているから、何かのインプットに対して、いつもすばやく正しいアウトプットができる、ということなのです。
 
脳は、情報を入れる倉庫のようなものです。
倉庫にモノを入れっぱなしにしておいて、めったに使わないような状態ですと、いざそれが必要な時に、どこにあるのかさえわからなくなってしまいます。
長いことモノを使わなければ、モノが傷んでしまうかもしれませんし、倉庫のドアもさびついて開きにくくなってきます。
 
倉庫に入れたモノでも、頻繁に入れたり(インプット)、出したり(アウトプット)していれば、どこに何があるかも良くわかりますし、必要に応じてすぐにモノを出す(アウトプット)こともできるようになります。
 
普段からよく倉庫()を使っていれば、倉庫=頭の回転が速く、倉庫()を効率よく使えるようになります。
これが倉庫()の老化を防止することにつながります。
 
一般に、記憶力や記銘力は老化とともに低下するものです。
しかし、いつも記憶力を使う訓練をしていれば、神経細胞の突起の間(シナプス)の連絡が、スムーズに行われるようになります。
記憶力や記銘力の低下を防止できますし、ひいては認知症の防止につながります。
 
脳は、いつも新しい刺激を求めています。
脳をよく使えば、脳の血流を増加させ、老化を防止することができるのです。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について