血小板がもたらす功と罪-多すぎても少なすぎても……-

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血小板がもたらす功と罪-多すぎても少なすぎても……-
 
◎血管の傷口をふさぐ血小板
 
赤血球、白血球、血小板は血球の3兄弟です。
血小板はどんな働きをしているのでしょうか。
 
正解は、止血です。
とはいえ、「どんな傷でも血小板が駆けつけて止血してくれるから、安心、安心」と考えるのは早計です。
血小板の止血作用は、おもに血管にできた傷口をふさぐことなのです。
 
血小板は、骨盤にある巨核球という大型の細胞がちぎれたもので、細胞の中心的存在の核がなく、細胞質のみで構成されています。
そのため、不定形で、大きさも一般の細胞よりずっと小さく、直径14μmくらいしかありません。
また、核がないためか、寿命は310日と短く、寿命がつきると、おもに脾臓で破壊されます。
 
血小板の止血作用は、おもに血管になかで著しく現れます。
というのも、血管は加齢とともに隅々で破れ現象が発生するからです。
 
◎止血の結果、脳梗塞心筋梗塞に!?
 
血管に傷ができると、そこから血液が漏れて、目的の組織や細胞に十分に栄養分を届けることができなくなります。
すると、「これは大変」と血小板が駆けつけて傷口をふさぐわけですが、ここに落とし穴があります。
 
駆けつける血小板が多すぎて、傷口に血小板の塊、つまりカサブタができて、それが血栓のもとになるのです。
カサブタは仮の皮膚ですから、すぐに剥がれます。
その結果、カサブタが脳に飛べば脳梗塞、心臓に飛べば心筋梗塞、肺に飛べば肺梗塞になります。
 
もちろん、血小板は血管のなかだけでなく、外傷の止血にも役立ちます。
一般的に、血液の凝固には血小板のほか、凝固因子とも呼ばれる、10種類ほどのタンパク質もかかわっています。
 
人類にとって止血という作業は重要なものなのです。
「詰まらない破れない 血管を強くする本 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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