高温短時間浴より低体温長時間浴-毛細血管が喜ぶ温度は38℃-

イメージ 1
高温短時間浴より低体温長時間浴-毛細血管が喜ぶ温度は38℃-
 
◎体の芯までしっかり温まることが大切
 
一般的に、日本人は、熱いお湯に入ってさっと出る高温短時間浴を好むようです。
たしかに、高温短時間浴は湯上りが爽快で、ストレス解消に大いに役立ちます。
 
しかし、健康法としての入浴の目的は、体をきれいにすることでも、湯上りの爽快感を味わうことでもなく、体を温めて、血液循環をよくすることです。
そのためには、高温短時間浴ではなく、低温長時間浴が適しています。
 
強火で一気に煮たお芋は、表面は煮えていても芯が残ります。
しかし、弱火でとろとろ煮たお芋は芯まで煮えています。
これと同じように、低温長時間浴をすることで、体の芯までしっかり温まり、循環機能を高くするのです。
そうすることで疲れがとれ、元気を取り戻すことができます。
 
◎かけ湯を忘れない
 
では、低温というのは何℃くらいを指すのでしょうか。
一般的には、3840℃くらいのことです。
42℃は「魔の温度」といわれ、血圧が急上昇する恐れがあるのです。
 
じつは、毛細血管は低温浴を非常に好みます。
38℃くらいの温度ですと、「ぬるい」と思われるかもしれませんが、長時間入っていれば、お湯から上がったときには汗がたくさん出てきます。
これは、毛細血管が喜んでいる証拠です。
 
次に、お湯に浸かっている時間は2030分です。
「カラスの行水」といわれるような入り方では、体の芯まで温まらず、循環機能が高くなることもありません。
 
また、浴槽に浸かる前には、必ずかけ湯をしてください。
最近は、温泉や銭湯などで、若い人たちがそのままドボンとお湯に入る光景をよく目にしますが、これはマナーの面だけでなく、血液循環からもいただけません。
 
かけ湯には、急激な血圧の変動を防ぐという効果があるのです。
とくに冬場、いきなり熱いお湯に入ると、収縮していた血管がゆるみ、一時的に低血圧となり、最悪の場合、意識を失って溺死するというケースも考えられます。
 
かけ湯をする場合のポイントは、心臓の負担にならないように、心臓から遠い、手や足の先からお湯をかけるということを忘れないでください。
「詰まらない破れない 血管を強くする本 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
詳細はこちらへ