自律神経の傾向からみる性格-「病は気から」には、科学的根拠がある-

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自律神経の傾向からみる性格-「病は気から」には、科学的根拠がある-
 
ストレスを受けやすい性格、そうでない性格というのはあるのでしょうか。
一般にストレスに強いのは、多少鈍感で交感神経優位な人です。
逆に、何かあるとすぐに落ち込んでしまうようなストレスに弱い敏感な人は副交感神経優位な人です。
 
神経質な人はちょっとしたことで傷つきやすいので、それだけストレスに弱いと言えます。
このタイプは、日ごろから、うつ的な気分のときのほうが多いものです。
ですから、おとなしい神経質な人は、自分の感情を抑えているので、たしかにうつ病になることがあります。
 
しかし、このタイプはもともとあまり元気のいい躁の状態はなく、多少うつな状態が普通なので、一般には、うつ病になっても、重いものになりません。
 
重いうつ病になる人は、普段は意外に自身過剰な人で、躁とうつの揺れが激しいタイプです。
性格的には躁うつタイプで、日ごろは明るく、仕事をバリバリと精力的にこなしているのですが、傷ついたときに、ひどく落ち込みます。
たとえば信頼している人に裏切られた思ったときには、相手を許せなくなり強く恨みます。うつになったときには、日ごろの元気のいい態度とは対照的で、それだけ重いものになりがちです。
 
性格については、もって生まれた遺伝的な気質と環境などの要因による後天的な性格が半々というのが定説です。
環境ということでは、生まれ育った気候風土なども関係すると思われます。
以前に住んでいた仙台の人は、太平洋側で冬でも晴れた日が多いという気候風土の関係もあってか、性格的に明るい人が多いようです。
これは、日常的に晴れた高気圧の日が多く、交感神経優位な状態にあることも関係していると考えられます。
それに対して、新潟は日本海側で冬は晴れた日が少なく、その気候を繁栄して、どちらかといえばおとなしく我慢強い人が多いのです。
こちらは副交感神経優位な状態ということでしょう。
 
自分の性格や周囲の人の性格を理解した上で、その長所も欠点も知っておきたいものです。
もともと明るくて楽観的な人のほうが、ストレスに敏感ではないので、くよくよせずにたしかに生きやすいでしょう。
しかし、その楽観性が鈍感さや軽率さに結びつくと、思いもよらぬ失敗をする危険もあるわけです。
 
おとなしくて悲観的な人は、ストレスに悩まされるかもしれません。
しかし、その悲観性が慎重な行動となって、要らざる危険をおかさずに安全に生きることができるということもあります。
自分の性格傾向がわかれば、それを補ってやることができます。
その人の性格に応じてストレスに対処する方法は、人それぞれです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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