喜怒哀楽と白血球の関係-生き方が免疫力を左右する-

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喜怒哀楽と白血球の関係-生き方が免疫力を左右する-
 
白血球の状態は、その人がはつらつとして生きていることと並行している。
白血球の数を測らなくても、その人が元気ではつらつとしていれば、白血球の数はある程度多いと予測できます。
 
その人が落ち込んでいる状態であれば、白血球の数も明らかに少なくなっています。
絶望するほどのひどいうつ状態になったときには、白血球の数はガクンと落ちて、白血球数が5000から2000台まで下がったりします。
当然、免疫力も落ちます。
 
拒食症の場合なども、白血球数が2000台まで落ちてしまいます。
拒食症は、食べないことで生命活動を停止したと同じで、体を維持する必要がないので、体が白血球も必要ないと判断するのです。
 
そして痩せていく過程では、飢餓感が強くなり、交感神経が緊張して顆粒球の割合が高くなり、活性酸素焼けするので肌の色が黒くなります。
 
ところが、体重に最大に減った状態で安定してしまうと、顆粒球が減って、相対的にはリンパ球が多く副交感神経優位な状態になるので、色白になります。
ただし、白血球全体の数は非常に少なくなっています。
 
特殊化した細胞の中でも皮膚は、多少時間がかかっても、私たちの感情の状態を反映します。
皮膚の細胞はケラチンをつくるのですが、たとえば幸せな人の皮膚は色艶がよくなり、逆に、疲れが続いたり悩んだり悲しみにくれた人は、肌も艶がなくなります。
喜怒哀楽は時間が多少かかっても、皮膚に影響があらわれてくるのです。
 
白血球は単細胞生物時代からの生き残りで、他の細胞のように特殊化していないので、私たちの喜怒哀楽や代謝などのすべてに連動しているのです。
 
ですから、個体そのものの原点が残っているのが白血球なのです。
白血球の数はその人の体の健康だけでなく、気持ちの元気さにも反映されます。
逆に、体が悪いとき、精神的に落ち込んだりしたときには、白血球にもすぐに反映します。
白血球の数を極端に落としてしまう抗がん剤治療や放射線治療は、体だけでなく心にも影響を及ぼすのです。
 
白血球の数とその人が心身ともに元気であるかどうかは、白血病のような白血球の病気の
ときをのぞいて、相関関係があります。
免疫の研究をつきつめていくと、どうしても生き方と関係してくるのです、白血球がいい状態で働くためには、究極的には、その人の心の状態が問題になってきます。
 
白血球は体の元気さを反映しているだけではなく、喜怒哀楽とも関係しています。
私たちの気持ちと免疫力は関係しているのです。
「病は気から」という言葉は、私たちの体と心の仕組みの真理をついているのです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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