長寿とともに生活の質が大切-40代半ばで生き方を変える-

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長寿とともに生活の質が大切-40代半ばで生き方を変える-
 
現代人と昔の人が抱えていたストレスとでは、その内容がまったく違います。
縄文時代の人たちは、食べていくこと自体が大変な苦労を伴っていたことでしょう。
獲物を探しに狩猟に出れば、そこには毒蛇に噛まれるなどいろいろな危険も待ちかまえていたことでしょう。
怪我をすれば傷口が化膿することもあったでしょう。
生きること自体が、サバイバルであり、危険が大きくストレスを伴ったといえます。
 
しかしいまや文明が進んで、安全で快適な家に住み、大地震津波などの大きな自然災害を別にすると、自然や周囲の動物などの驚異によって命を落とすことはほとんどなくなりました。
ただしその便利さと引き換えに、交通事故という新たな危険が出てきたわけです。
時代とともに、危険なことも変わってきました。
 
それでは病気はと言えば、近年を見ても大きく変化しています。
戦前(1945年以前)の日本人の死亡原因として圧倒的に多かったのは、肺炎、胃腸炎、そして結核などの感染症でした。
1950年までは結核が第一位で、1950年には結核が死亡原因の13.5%を占めていました。
それが1980年までには1%以下に減少しています。
 
それに代わって1950年から80年までは脳血管疾患(脳卒中)1981年以降は悪性新生物(がん)が第一位となっています。
脳血管疾患の死亡率は1975年以降減少していますが、がんと心疾患(心臓病)は増加傾向にあります。
ちなみに2009年の日本人の死因の第一位はがんで、約34万人、第二位は心疾患で約18万人、第三位は脳血管疾患約12万人です。
 
つまり、日本人の多くの死亡原因は、この三大生活習慣病なのです。
このことは、高齢化社会になってきたこととも関係ありますが、ストレスと働きすぎがその大きな要因であるとも考えられます。
 
これまでのところ、日本人の平均寿命はおおむね延びてきています。
2010年は男性が5年連続で過去最高を更新し79.64(一位香港80.0歳、二位スイス79.8歳、三位イスラエル79.7歳についで四位)、女性が前年よりも0.05歳下がったものの86.39歳で世界第一位です。
 
私見ですが、団塊の世代は体も頑健で精神的にもかなりタフ、しかも、年上の戦時中生まれの世代とは違い、それほど大変な時代を過ごしてきたわけではありません。
出生率も高かったので受験や就職試験などさまざまな競争に直面しましたが、おおむね楽な時代を生きてきました。
ですから、この世代の寿命は延びるのではないかと思います。
 
しかし、それ以下の若い世代になると、伸びが止まるどころか下がりそうな気がします。
男性に比べると女性のほうが長生きなのは、女性のほうが生物学的に強いということもありますが、男性のほうが社会生活のストレスにさらされ続けてきたからではないかと思います。
社会に出て定年まで働き続ける女性がふえたこれからは、女性も男性と同じ条件になるので、寿命の男女差が縮まる可能性も考えられます。
 
現代は長生きできる環境になっているのですが、一方で、ボケずに病気の苦痛を長引かせることもなく、「クオリティ・オブ・ライフ(人生の質)」を保って、人生をまっとうできるかどうかが問題になってきています。
長生きしても寝たきりでは、生きている楽しみを享受できません。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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