真っ赤なトマトを食卓に
リコピンが含まれているのが、トマト。
野菜や果物の彩をしている天然色素をカロテノイドといいます。
カロテノイドには、酸化を防ぐ働きがありますが、中でも作用が強いのがリコピンです。
リコピンの抗酸化力は抗酸化作用のあるビタミンEの100倍以上あるといわれています。
ちょっとここで酸化について説明しておきます。
鉄に赤サビがついてもろくなった状態を思い浮かべてください。
頑丈な鉄も赤サビがついてくるとぼろぼろと崩れ、ふれただけでも簡単に壊れてしまいます。
赤サビは、鉄が酸化されることによって発生します。
体の中でも、赤サビがつくような事態が起きています。
体の中で赤サビをつくっているのが活性酸素。
もちろん、体の中には、活性酸素を除去してサビを防ぐシステムがあります。
そうした中で暮らしているわたしたちも、活性酸素によって酸化が進んでいると思っていいでしょう。
わたしたちの体には活性酸素を除去するシステムがありますが、その働きだけでは足りません。
酸化を防いでくれる食べものをもっととる必要があります。
そのひとつがリコピンの入ったトマトなのです。
トマトの赤い色がリコピンなのですが、トマトも熟す前は緑色をしています。
熟していくに従ってリコピンが発生し赤くなります。
熟して真っ赤になったトマトをとりたいものです。
リコピンは、熱に強く、油に溶けやすいので、炒めたり煮込んだりしても大丈夫。
オリーブオイルをいっしょに使うと効果的です。
「100歳までホケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
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このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
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