脳が冴える生活をしよう

イメージ 1
脳が冴える生活をしよう
 
脳は、置かれた環境、そのときの体調、与えられていた課題によって、働き具合、効率などが大きく変わります。
 
環境や体調、課題などの要因は外部要因と内部要因に分けられます。
騒がしい場所、とても暑い職場などの環境や、新しい仕事などの外部要因は自分でコントロールすることができません。
しかし、仕事を早めに切り上げる、食事をきちんととる、夜更かしをしないなど毎日の生活のことは、かなりの部分を自分でコントロールできる内部要因といえるでしょう。
 
「冴えた脳」は、これらの内部要因をきちんとコントロールすると手に入れることができます。
 
具体的には、脳がきちんと働くような生活を送る、ということです。
 
当たり前のことですが、脳は脳単独だけで存在するのではありません。
脳は生体の一部。
冴えた脳、よく動く脳をつくるためには、脳を身体の一部としてとらえる視点が大切です。
 
健康な身体には規則正しい生活が欠かせません。
身体に無理のない生活を規則正しく送ることによって、健康な身体が維持でき、脳も冴えることができます。
身体を健康にして、脳の活性度を高める生活。
仕事や勉強がよくできる人たちは、おそらくそうした「脳が冴える生活」をベースに持っていると思います。
 
規則正しい生活とは、使い古された言葉のように聞こえるかもしれませんが、冴えた脳づくりの土台となるものです。
それはサーカディアン・リズムからも説明できます。
生物本来のリズムにのっとった生活のサイクルを送ることで、健康な身体と脳を維持できます。
 
そのうえで、脳の特性に合った使い方をしてください。
脳は「使用をサボる」と機能が低下します。
脳の機能低下は、だれのせいでもなく自分の責任です。
 
脳の機能を維持するには、規則正しい生活(規律)、脳の正しい使い方(訓練)が大切なのです。
 
※サーカディアン・リズム(概日リズム)
体内時計という言葉を聞いたことがあると思います。
すべての生物は約24時間周期のリズムを持っているということです。
 
この生体リズムの基本となるものは、細胞の持っている時計遺伝子です。
全身の細胞にあり、それぞれが自律的に約24時間のリズムを刻んでいます。
 
24時間とは、ご存知のとおり、地球の自転に合わせた周期です。
人間はこの周期が約25時間と1時間長いので、太陽光を浴びるなどをして修正しています。
 
生体リズムの代表的な例としては、睡眠があります。
朝起きて夜眠くなるのはこのリズムのためです。
そのほかに体温変動、血圧、ホルモンの変動などがあり、これらの生命を維持する働きは1日の周期で変動しています。
この生体リズムを医学的に「サーカディアン・リズム(概日リズム)」といいます。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。
ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12ナイアシンパントテン酸、そして葉酸などが含まれています。
ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
詳細はこちらへ