「人と話さない」ことの怖さ
脳の使い方について危惧するのは、偏った使い方をしていて脳が省エネ化すると、使わない機能が衰えていくからです。
医学的には「廃用性脳機能低下」といいます。
特に、長時間パソコンを使う仕事の人を心配しています。
もっとも多いのは、20代後半から30代の男性です。
日々同じ作業を淡々とこなし、まじめで職場ではほとんど会話がないタイプの人が多いと思います。
彼らの多くは「これでは仕事にならないから、診てもらいなさい」と上司にいわれてやってきます。
彼らは、「最近忘れっぽくて・・・・・・」と外来に来ます。
しかし、こういうケースの場合、記憶力そのものには問題がない場合が多いのです。
問題は「人の話を覚えていられない」のではなく、「そもそも人の話を聞いていない」状態にあるのです。
相談にくる人の多くは、記憶力や聴覚は正常です。
問題があるのは音声認識の部分――つまり、「人の話が聞き取れていない」状態なのです。
ラジオの機能にまったく異常はないけれど、そもそも電源がオフになっている状態といえばいいでしょうか。
彼らにこう説明します。
「ハードに異常はありません。これはソフトの問題です」
なぜ、人の話が聞けなくなるのか。
その原因はただ一つ、「人と話をしないから」です。
相談にくる人に話を聞くと、用事がある人が隣に座っていたとしても、口頭で言わずにメールを使う。
このようなことをしているのです。
話をしない、つまり音声認識機能を使わないと、その機能は衰えてしまいます。
声が入ってきても、きちんと「日本語」として認識ができなくなるのです。
見知らぬ外国語を耳にしたときのように、そもそも「言葉として聞き取れない状態」だということです。
言葉を認識できないため、内容がわからない。
意味がわからないからストレスがたまり、人と話すのが億劫になって、メールを使ってしまう。
そうして、さらに人と話さなくなっていく・・・・・・。
「人と話さない」ことはこうした悪循環を生んでいきます。
「話す」「聞く」ができなくなると、そのうち「読む」ことすらできなくなってきます。
当然、仕事でいい成果を出せるはずがありません。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
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