名前は「声に出して」脳に刻む
「よく知っている人なのに、名前がどうしても思い出せない」
これが、記憶力の低下に悩む方からいちばん多く聞く話です。
このようなとき、あなたはどう思うでしょうか。
「とうとう自分もボケはじめてきたか」と不安にかられるかもしれません。
このことを相談されたときには、「最近、その人の名前を声に出していったことがありますか」と聞き返します。
言ったことがないとすれば、忘れるのは不思議ではありません。
ご自分でも納得がいくでしょう。
記憶は「くり返し」が重要です。
くり返されない言葉は、忘れられていきます。
カラオケを思い出してください。
よく知っている十八番の歌でも、しばらく歌わないでいると、歌詞の一部が思い出せなくなります。
こうならないための対策ですが、「彼」「彼女」「あの人」などの代名詞はなるべく使わないで、名前を呼ぶようにしましょう。
人に会ったときには、必ず相手の名前を言って挨拶をしましょう。
記憶があやふやな場合にはなおさらです。
会議で初めて名刺をもらったときには、その場で、できるだけ相手の名前を声に出して言う努力をしましょう。
記憶力低下対策として、「声に出す」ことを特に協調しています。
目から脳に入った「名前」の情報は、脳内で処理されて、理解されたものだけが音声情報として出力されます。
そして、自分の発した声も「音」の情報として脳に保存されます。
こうして「名前」の情報は脳の中を一回りすることになります。
毎日これをくり返すことで、名前が確実に脳から出力できる情報となります。
これは「椅子」「はさみ」「ピアノ」などの一般的な言葉も同じです。
覚えていて当然のように思っている言葉でも、声に出して言っていないと、なかなか出てこないものです。
十八番の歌も同様です。
くり返し歌っているから、きちんと歌えるのです。
お経をあげるのも脳活性化行為
毎日「声」として外部に出す情報は、自分の理解できる情報の数にも比例しています。
英語がその典型的な例ですが、発音できない言葉は聞き取れません。
脳がその音を解釈できないからだといったほうがいいかねしれません。
ですから、書類を音読するのも、じつはとても大切な脳の活性化行為となります。
昔、わが家では、おばあさんが毎朝決まった時間に、仏壇に向かってお経をあげていました。
声に出して読む、しかも、毎朝決まった時間におこなうという習慣が、脳を日々活性化していたのでしょう。
明治の人間で、着物の端切れ一つもムダにすることなく、いつまでもきちんと整理して残していました。
記憶力は抜群でした。
82歳で亡くなりましたが、まったくボケはなかったと記憶しています。
いまふうにいえば、朝のお経、あれはおばあさんの脳活性化行為だったと思います。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
ビタミンB12は、脳を正常に働かせるために必要な栄養素です。
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
脳にはたえず栄養を与えることが理想なのです。
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
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