「これは役に立つ」と思うと頭に残りやすい

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「これは役に立つ」と思うと頭に残りやすい
 
基本的に脳は、価値のある情報には処理を高めるようにできています。
ですから、感情をうまく使えば記憶力をアップすることができます。
 
脳に入る情報には、知識情報と価値情報という二種類があります。
 
知識情報とは、知識的、論理的な情報のこと。
たとえば会議で話す内容などは、事前に自分で話すポイントや順序などを整理しておきますね。
このように論理的な情報は自分で組み立てが必要で、手間がかかります。
 
価値情報とは、自分の損得が直接からむ情報のこと。
ふだん道を歩いていて、「こっちのほうが早い」「この道のほうが遅い」と判断したり、スーパーに惣菜を買いにいって「こっちのほうがおいしそう」とわかることなどです。
 
それぞれを処理する場所は異なり、知識情報は大脳新皮質で、価値情報は感情中枢(大脳辺縁系)で処理されています。
 
脳内での処理速度にも違いがあります。
 
価値情報は、極端な言い方をすれば自分の生死にかかわるような情報なので、自分の経験や感覚的な情報を動員して、脳内の神経システムで一瞬のうちに処理されます。
ただし、そのぶん、処理も粗くなってしまいます。
対して、緊急性のない知識情報には、時間をかけて緻密な処理がおこなわれます。
 
そして、情報には何らかの感情がかかわってきますが、知識情報に比べ、価値情報は感情の関与が極端に強くなるのです。
 
この感情の特性は、記憶力アップにも利用できます。
何か覚えたいことがあれば、まず好きになる、あるいは「これは自分に役に立つ」と思うと、より強く脳に刻まれます。
 
ただ、感情系の情報処理はどうしても粗く忘れやすいので、くり返し時間をかけて整理して、記憶する習慣をつけることが大切です。
 
年をとると記憶力の衰えを心配する方が多くなります。
年齢が増したらこのようなひと工夫で、記憶内容の質を高めるようにしたほうがいいと思います。
 
世の中には高齢になっても記憶の確かな人はたくさんいます。
そのような方は、きっと感情の使い方がうまいにちがいないと考えています。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12は、脳を正常に働かせるために必要な栄養素です。
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
脳にはたえず栄養を与えることが理想なのです。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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