脳のストレス耐性を高める八つのコツ①~④

 
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脳のストレス耐性を高める八つのコツ①~④
 
私たちのまわりにストレスのないところはありません。
ある程度のストレスは私たちが健康に暮らしていくために必要です。
 
みなさんは学生のとき、「試験には出ない」とわかっている箇所をきちんと勉強したでしょうか。
たいていの人は、読んでおく程度で覚えずに終わっていたと思います。
将来的には「大切だ」とわかっていても、学生にとっては目先の試験勉強が第一です。
それ以外のことを勉強するのはストレスでした。
 
でも、試験勉強も受験も、それがあるからこそ一生懸命勉強する、という側面もあります。
受験というストレスフルな環境下ではありますが、友人と励ましあい協力しながら、苦しい時代をともに乗り越えてきたおかげで、生涯の親友ができたという人もいるでしょう。
 
社会人となってからもさまざまな苦労があると思いますが、何事も臨機応変に対処していくことが必要です。
ときにはまわりの人に「どうしたらいい?」と助けを求めることも大切です。
だれも完全な人はいないのですから。
 
ストレスに負けない脳にするためには、脳のストレス耐性を高めることです。
そのコツを八つにまとめます。
 
     ストレスを正しく分析する
毎日、計画を立てて、何事も次に起こることを予想して行動しましょう。
予想外の出来事はパニックを引き起こしますし、脳のやる気を削ぐことにもなります。
 
もし予想外のことが起きても、あわてないように努力しましょう。
気持ちが動揺しているときこそ、その状況の問題点を分析することが大切です。
 
多くの場合、あわてているときには気持ちや考えに偏りのあるものです。
そのときには次の三つのポイントを参考に、紙に書き出して脳の思考をチェックしてみましょう。
 
・いまの気持ちを明確にする
・考えに歪み(認知の歪み)がないか確認する
・現実的な考えがないか検討する
 
紙に書きだすことにより、気持ちや考えの歪みを見直し、思考を建設的な方向に導くことができます。
 
     自分のストレス状態を理解する
ストレスに対する三つの心の調節機能―「耐える」「かわす」「発散する」を思い出してください。
いまの自分の心身状況はどうでしょうか。
ふだん、なかなか経験しないようなストレス症状が出ていないでしょうか。
自分だけでなく、家族や同僚など周囲の人に聞いて客観的な意見を求めるのもいいと思います。
 
     サーカディアン・リズムに沿った規則正しい生活をする
ストレスによって生活リズムが崩れると、そのこと自体が脳や身体への負荷になります。
睡眠・運動・食事を規則正しくとるように心がけ、健康維持に努めましょう。
 
※サーカディアン・リズム(概日リズム)
体内時計という言葉を聞いたことがあると思います。
すべての生物は約24時間周期のリズムを持っているということです。
 
この生体リズムの基本となるものは、細胞の持っている時計遺伝子です。
全身の細胞にあり、それぞれが自律的に約24時間のリズムを刻んでいます。
 
24時間とは、ご存知のとおり、地球の自転に合わせた周期です。
人間はこの周期が約25時間と1時間長いので、太陽光を浴びるなどをして修正しています。
 
生体リズムの代表的な例としては、睡眠があります。
朝起きて夜眠くなるのはこのリズムのためです。
そのほかに体温変動、血圧、ホルモンの変動などがあり、これらの生命を維持する働きは1日の周期で変動しています。
この生体リズムを医学的に「サーカディアン・リズム(概日リズム)」といいます。
 
     リラックスする方法を持つ
ストレス解消法として3Rと呼ばれる方法があります。
 
Rest(レスト)―――――――――――休養・休息
Recreation(レクリエーション)―――気晴らし
Relaxation(ラクゼーション)―――くつろぎ
 
最初のレストは、心や身体の疲労回復には必要なものです。
睡眠だけでなく、仕事の合間にも息抜きの時間をつくるようにしましょう。
 
レクリエーションについては、何も特別なイベントをつくる必要はありません。
ストレスで疲れているときに、無理に旅行などのイベントを入れると、かえって疲れが増したりするものです。
自分の時間をつくり、好きに過ごす、あるいはのんびりすることで十分です。
家族や気の置けない人とのたわいもないおしゃべりなどもいいでしょう。
 
最後のリラクゼーションは、自分の落ち着ける空間や方法でくつろぐことです。
 
ストレスを受けているときは、自律神経のバランスが崩れて交感神経がさかんになっている状態です。
これを副交感神経が優位の状態にするには、ぬるめの湯にゆっくりつかる、マッサージなどで身体のこわばりをほぐすなど、身体に働きかける方法がよく知られています。
自分がいちばんくつろげる方法をふだんから見つけておきましょう。
 
⑤~⑧、次回に続く
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12は、脳を正常に働かせるために必要な栄養素です。
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
脳にはたえず栄養を与えることが理想なのです。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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