朝食抜きはなぜ悪い?

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朝食抜きはなぜ悪い?
 
朝食をとらないと、実際、どのようなことが起こるのでしょうか。
 
朝食をとらないと、124時間のサーカディアン・リズムが崩れ、身体に供給されるエネルギー量が均一ではなくなってしまいます。
つまり、エネルギー量が多い時間帯、枯渇する時間帯ができてしまい、脳への安定したブドウ糖供給がむずかしくなってしまうのです。
 
朝食抜きでいちばん影響を受けるのは脳です。
脳は途中でエネルギー切れを起こして、本来の覚醒レベルまで上りきれず、低覚醒の状態となってしまいます。
つまり、午前中の仕事の効率が低下するということです。
 
また、朝食をとらないとエネルギー不足となり、ときには低血糖症状が出ることもあります。
脳は低血糖状態をおぎなうため、筋肉を取り崩してエネルギー供給をおこないます。
この結果、筋肉量の減少が起こりますが、これは将来的には運動能力の低下を引き起こします。
 
身体のほうも、全身へのエネルギー供給が不十分なため、十分に働けません。
体内ではエネルギー不足の対策として、飢餓状態に備えようと脂肪の合成がさかんになります。
結果として、朝食抜きは肥満傾向となります。
肥満はやはり健康によくありません。
 
朝食抜きは身体の活動を抑制することになります。
加えて、朝食抜きは夜遅い夕食とセットのパターンが多いのです。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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