脳の五大リスク要因は健診でチェック

イメージ 1
脳の五大リスク要因は健診でチェック
 
鉄道の踏切事故は、道路と線路を立体交差にすることでなくなります。
このように安全の問題は、リスクをゼロにすることで100パーセント安全にすることができます。
 
ですが、健康に関してはリスクをゼロにすることは不可能です。
リスクを最小にしたとしても、100パーセントの健康はだれも保障できません。
毎日努力し、考えられるリスクをできるだけ少なくすることで健康は維持されます。
 
脳の病気については、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、心臓病、この五つの危険因子を少なくすることで健康は維持されます。
 
ですから、毎年必ず健康診断(健診)を受けてください。
 
高血圧、糖尿病、脂質異常症、いずれも初期には症状はありません。
健診でないと見つけることはできません。
 
現在、日本人は平均寿命が世界一のレベルになっています。
これは現在の充実した社会医療福祉制度のおかげです。
 
この制度では、国民は年に一回、どこかで定期的に検診を受けることになっています。
それが病気になるリスクを最小にして、健康維持、病気の早期発見に大いに役立っているのです。
 
人間何十年も身体を使っていると、エンジンである心臓も不調を起すことがあります。
年をとったら油断しないでください。
そしてもし、心房細動のような不整脈が見つかったときには、早期に治療を受けてください。
 
また、喫煙は「百害あって一利なし」です。
なるべく早期に禁煙してください。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ