体力のある人ほど血管がやわらかい

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体力のある人ほど血管がやわらかい
 
最近、専門家に注目されている健康の指針があります。
それは血管(動脈)の柔軟性でする
同じように、循環器系の健康度を測る指針として血圧がありますが、血圧よりもかなり正確に健康寿命を予測することができます。
 
調査では、体力がある人ほど血管がやわらかい傾向にあることがわかっています。
以前から、よく運動している人は、血管の緊張が緩和されるといわれている通り、血管のやわらかさは健康度を示す重要な指針なのです。
 
「血管は硬いほうが丈夫ではないのか?」と思う人がいるかもしれません。
ところが、硬いからといって強いわけではなく、むしろ柔軟性がなくてもろいのです。
 
血管の硬軟の状態については、ゴムホースを想像するといいかもしれません。
新しいゴムホースはやわらかくて弾力があり、簡単に曲げることができます。
ところが、古いゴムホースはコチコチに硬くなってしまい、なかなか曲げられません。
無理に曲げようとすると傷やひびが入ったり、ぼろぼろに崩れたりすることもあります。
 
人間の血管も硬いとよくありません。
細い血管の場合「細動脈硬化」が起こり、血管壁が傷つきやすくなります。
その状態で血圧が高いと、出血したり詰まったりして脳出血ラク脳梗塞が起きてしまうのです。
 
また、比較的太い血管の場合、内側の傷の部分に粥状のプラークがたまり、血液が滞るようになると「アタローム動脈硬化(粥状動脈硬化)の状態になり、それが進むと心筋梗塞、閉塞性動脈硬化(足に行く血管が詰まる病気)、アテローム血栓脳梗塞などを起してしまいます。
 
ですから、血圧の数値だけではわからない具体的な状態も、血管の硬さを測ることで知ることができるのです。
 
血管の硬さは、PWV(pulse wave velocity――脈波伝播速度)を測定する器械によって確認できます。
この器械は、脈が全身に伝わる速度を計算することによって、血管の柔軟性を測るものです。
 
私たちの体内では、心臓から押し出された血液を全身に伝えるために、血管が波打ちながら血液を順々に送っていきます。
そのため、心臓の鼓動から一定時間してから末端に脈動が伝わることになります。
つまり、心臓周辺の大動脈の脈拍と手足の動脈の脈拍とでは、多少のタイムラグ(時間差)が生じるのです。
 
ところが、血管が硬くなって収縮しにくくなっていると、血管の波打ちが少なくなり、血液は血管のなかを比較的ストレートに流れていきます。
そのため、末端に脈の伝わる速度が速くなり、脈のタイムラグが小さくなるのです。
 
簡単にPWVを測れる機械を使って、2002年ごろから高齢者を対象にして疫学調査を行っています。
一般の血圧計では、座ったまま片腕だけにベルトをして測りますが、この器械ではベッドに横になり、両腕と両足首の4ヶ所にベルトをして脈拍や血圧を測るのです。
そして、脈のタイムラグをもとにして、1秒間にどれだけ脈が伝わるのかを算出した数値がPWVです。
 
血管がやわらかい人は1400未満(単位はセンチメートル/秒)
硬い人になると18002000程度で、非常に硬い人になると3000を超えます。
これは驚くほどの違いといってよいでしょう。
脈の伝わり方は、このように人によって2倍から3倍も違うのです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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