買い物も通院も立派な外出

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買い物も通院も立派な外出
 
高齢者にとっての外出は、体と脳を活性化させる重要な役割があります。
 
では、そうした役割を最大限に生かすには、どのような目的の外出がよいのでしょうか。
その点についても調査をしてみました。
 
その結果、拍子抜けされるかもしれませんが、どのような外出でもいいという結論に達したのです。
買い物でもいいですし、散歩でもいい。
社会参加のボランティアでももちろん結構です。
さらには、通院で外出するのも効果があります。
要するに、どんな目的であれ、外に出て刺激を受けることが大切なのです。
体を動かして、おしゃべりすることが、心身を活性化するポイントとなるわけです。
 
どういう人がよく外出するかを調べている途中で、おもしろいことがわかりました。
どうやら、運動をよくしている高齢者というのは、それ以外の時間は家でゴロリとしていることが多いようなのです。
むしろ、運動以外にいろいろな用事を持っている人のほうが、よく外出していることがわかりました。
 
ですから、どうしても運動が苦手だという人は、無理に運動をはじめる必要はありません。
その代わり、友人とのつきあいや買い物、稽古事、ボランティア活動など、外に出る用事を積極的につくることを目指してほしいと思います。
 
そうした社会参加は、寝たきりの発生リスクを3割から4割ほど減らすことができることもわかりました。
 
社会参加というと大げさに聞こえますが、要はほかの人たちと交流することと考えれば結構です。
うまく自分に合う仕事が見つかったら、その仕事を続ければいいですし、趣味の絵画や音楽のグループに入ってもいいのです。
何でも話せる友人たちと、定期的に集まってランチを食べるのでもかまいません。
 
いずれにしても、集団で行われている活動に、自発的に参加することが重要です。
そうした外出というのは、いわゆる「運動」ではありませんが、それでも体を動かす重要な機会になります。
食欲がわくことで、低栄養を防ぐことにもつながります。
 
人とコミュニケーションをしたり、さまざまな判断が求められたりすることで頭を使う機会も得られます。
そこで、認知症の予防にもつながるのです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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