早朝は「時間を有効に使える時間帯」/起床時間を不安定にすると「有効に使える時間」が減る

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早朝は「時間を有効に使える時間帯」/起床時間を不安定にすると「有効に使える時間」が減る
 
 
まず、「早起きを定着させることがなぜ有意義なのか」ということを明確にしておきましょう。
 
早朝は、1日の中でもっとも「社会に攪乱されない時間帯」だと思います。
日中、仕事をしているときなどには、電話がかかってきたり、不意の来客があったりして、どうしてもその対応に時間と労力を取られてしまいますが、早朝にはその心配がない。
 
深夜もその点では同じですが、脳がもっとも疲れている時間なので、なにかと感情的になりやすくなっています。
そのため、自分を不安にさせるようなことを果てしなく考えてしまったりする。
 
早朝は逆で、脳の疲労がもっとも回復されている時間ですから、思考系を冷静に働かせやすくなっています。
その状態で「社会に攪乱されない時間帯」を使えることに、一つの大きなメリットがあると言えるでしょう。
 
起床時間を不安定にすると「有効に使える時間」が減る
 
加えて、早起きを定着させることには、次のような効果もあると思います。
 
●脳の活動が安定する。
●心身の疲労が回復されやすくなる。
●日光を浴びる時間を増やすことになる。
 
一つ目は、早起きというより起床時間を一定にすることのメリットです。
 
その重要性を理解していただくためには、逆を解説した方が分かりやすいかも知れません。
 
つまり、毎日の起床時間を不安定にしていると、どんなことが起こるか。
 
一言でいえば、脳のバイオリズムを自分で把握し、コントロールすることが不可能になります。
 
脳の状態は常に一定ではなく、起きている時間の中でも、さらなる覚醒に向かっているときと、どちらかと言えば睡眠(休息)に向かっているときとがありますが、その波を自分が集中力を発揮したい時間帯に合わせて調整する活脳術は、起床時間を安定させてあることが大前提です。
 
そこを崩してしまうと、覚醒水準の波(脳の状態が上向いているときのこと)は滅茶苦茶になり、自分の脳がいつ冴えるのか、いつ眠くなるのか、まったく分からなくなってしまいます。
 
その結果起こることを端的に言えば、「いつも時間が足りないと感じるようになる」ということでしょう。
 
集中したくても集中できない、眠りたくても眠れない、という場面が増えるはずですから、自分の脳を上手く使えない時間が長くなります。
そのもどかしさと格闘することに時間をさらに奪われ、無駄なエネルギーを消耗していく。
そうやって仕事や勉強を頑張る以前のところで疲れ切ってしまう、というのがよくあるパターンです。
 
起床時間を一定にすることは、脳を上手く使うためにもっとも大切なこと
 
と言っても過言ではないと思います。
 
起床時間を安定させることが重要なら、極端な話、明け方に寝て、お昼近くに起きるというスタイルで安定させてもいいのかと思われるかも知れませんが、そうはいきません。
 
夜型の生活が良くない理由はたくさんありますが、分かりやすいのは成長ホルモンの問題です。
 
成長ホルモンは、子どもにおいては「脳と体の成長」と「ダメージの回復」に、大人においては特にその後者に重要な役割を果たすと考えられているホルモンで、深夜02時という時間帯に分泌されます。
それを有効に活かすには、その時間帯に寝ている必要があるのです。
 
深夜02時を睡眠時間に含め、なおかつ、起きて活動している時間を増やそうと考えると、必然的に「早起きが良い」ということになります。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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