左脳の力に頼りすぎて右脳の力を落としてしまう

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左脳の力に頼りすぎて右脳の力を落としてしまう
 
両方の脳がバランスよく鍛えられているのが理想的であることは言うまでもありませんが、人によって(脳が健康な状態であっても)右脳か左脳のどちらかが強い(どちらかが弱い)というのはよくあることで、むしろそれが普通かもしれません。
 
接客業をされている方の中には、周りの人の動きや会話の流れなどを驚くほどよく見聞きしていて、素早く的確な対応をする人がいますが、ああいうタイプが「右脳が強い」と考えられる人です(一方で、論理的に考えることは苦手だったりする)
 
それに対して「左脳が強い」と考えられるタイプは、学者や研究者のような職業をされている方に多い気がします。
難しい理論をいくつも頭の中で組み合わせることができ、それを自分の考えとして説明するのも上手い(一方で、集団で何かをすることは苦手だったりする)
 
そういう能力差があること自体は、もちろん問題ではありません。
 
むしろ、周囲に目配り気配りができる社交的な人が、難しい話をされると困惑してしまったり、高度な学問を勉強している人が、社会性の面では少し不器用だったりすることが、その人の「愛すべき一面」になっている場合もよくあると思います。
 
問題になるのは、その傾向が極端に助長されてしまっているケースです。
 
つまり、右脳の力に頼りすぎて、左脳の力を落としすぎてしまっていたり、逆に、左脳の力に頼りすぎて、右脳の力を落としすぎてしまっていたりする。
 
どちらも、上手く生きていくことを難しくさせるはずの問題ですが、脳の悩みを持つ患者さんたちと接していて、特にそれが表面化しやすいと感じるのは後者です。
 
つまり、左脳が担う「言葉や思考を組み立てる力」の面では優れている人が、右脳が担う「周囲の情報に注意する力」を著しく低下させてしまい、問題を起こすようになっている。
 
そういう人が、本人の明晰さ、繊細さにもかかわらず、あたかも「空気が読めない人」であるかのように見えてしまう場合もあると思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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