脳の中の情報は出力しなければ整理できない

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脳の中の情報は出力しなければ整理できない
 
「そのテーマで話したり書いたりする機会が少なすぎる」
 
これが、「自分の考えをまとめられない」という問題の原因になるのは、「左脳の訓練が不足するから」というだけではありません。
 
そのテーマで話したり書いたりしない限り、
自分の考えを整理できているのかどうかわからないはずだから
 
です。
 
私たちは普段、自分の脳の中にある情報を何となく整理できているような気になっています。
ところが、いざそのテーマで話そうとしてみると、上手く話せない。
あれも言いたい気がするし、これも言わなければいけない気がする。
どの情報をどの話に含めればいいのか分からない。
自分にとって何が重要かすら分からなくなる……。
 
そうなること自体は、左脳の力に関係なく、当たり前に起こることだと思います。
脳の中だけで(出力せずに)思考を整理するのは、とても難しいのです。
 
問題になるのは、それを重要な場面でやってしまうことでしょう。
たとえば、転職のための面接で、
「あなたが前にお勤めになっていたA社では、こういう事業を行っていましたね。その中であなたが担っていた役割はどんなものでしたか? 差し支えない範囲でお話下さい」
という質問を受けたときに、初めて、自分がそのテーマについて脳の中の情報を整理できていないことに気がつく。
自分の役割を説明するためには、どこから話し始めればいいのか。
そもそも、自分が担っていた役割のうち、もっとも重要だったものはどれなのか。
差し支えない範囲というのはどこまでなのか……といった初歩的なことすら分からなくなる。
 
そして、
「あの、えーと……」
を多用しながら、不明瞭な回答をしてしまう、ということが現実的な問題だと思います。
左脳の力が落ちている人なら、頭の中が真っ白になってしまうかも知れません。
 
そういう自分にとって重要なテーマについて、質問されて初めて考えをまとめるようではダメなのです。
 
普段からレポート用紙に書いてみたり、当たり障りのない場面で親しい人に語り聞かせてみたりする必要があります。
それを一回で終わりにするのではなく、少し時間を置いてくり返し見直し、もっとクリアにできないか、感情的になって客観性を欠いている部分はないか、ということを考え続けていくことが大切です。
 
それはまた、左脳を鍛える効率の良いトレーニングにもなります。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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