「歳を取ると創造力が低下する」とは限らない

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「歳を取ると創造力が低下する」とは限らない
 
良いアイデアを出し続けるために重要な資質は、一つのことを粘り強く考え続ける持続力だといえるかも知れません。
そして、それを支えるのは体力です。
 
よく「歳を取ると創造力が低下する」と言われますが、そう断定できる根拠はないと考えています。
しかし、体力が低下することは、ある程度は避けられません。
 
体力が低下すると、良いアイデアに辿り着くまでの過程を辿ることが面倒くさくなって、いきなり百歩目の答えだけ見つけようとしてしまう。
ところが、それは無理があることなので、自分が若い頃には出せていたようなアイデアが出せなくなる。
それを「才能の枯渇」と考えている人が多いのではないかと思います。
 
本当は、体力が落ちてきたときにこそ、時間の使い方を工夫し、体力の浪費を防ぎつつ、ゆっくり遠くまで行くように、アイデアを考え続けることが大切なのです。
 
そのプロセスを放棄せず、アイデアの前提となる情報をしっかりと脳に入力する手間も惜しまないようにすれば、豊かな人生経験や職業経験を活かして、若い頃には思いつけなかったようなアイデアに辿り着くことも十分可能だと思います。
 
それが大事であることは、もちろん若い人でも変わりません。
 
インターネットが普及して、検索エンジンにキーワードを入力すれば、何でも簡単に調べられる時代ですから、自分で粘り強く考えるよりも、つい検索してコピー&ペーストしたくなってしまうのではないかと思います。
その誘惑に負けてはいけません。
 
インターネットで調べた情報も一つの材料としながら、余りある体力を活かして、百歩目のところにある答えに辿り着けるまでぐんぐん進んでいく。
 
そうすれば、若い人が、経験豊富な人に勝つようなアイデアを出すこともできるはずです。
 
いちばん良くないのは、楽をして良いアイデアに辿り着こうとすることだと思います。
そういう考えを持たないことが、もっとも大切と言えるかも知れません。
 
「アイデアが浮かばない」自分を変えるポイントは、次の三点です。
 
●ひらめきは「応用問題を解く力」であると考え、基礎固めに力を入れる。
●前提となる情報を確実に脳に入力する。そのための復習を重んじる。
●良いアイデアに辿り着くまでの学習と取捨選択のプロセスを惜しまない。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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