時間の経過を忘れやすいシチュエーション

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時間の経過を忘れやすいシチュエーション
 
パソコンをしている時に時間を使いすぎてしまう人は多いと思いますが、これには脳の性質から説明できる理由があります。
 
パソコンの画面のような小さな平面に集中しているときには、周囲の情報に注意する力が「お休みの状態」になりやすいのです。
そのため、パソコンを長時間使った後、急に外出すると、周囲の風景が雑然と見えてしまい、人にぶつかりやすくなっていたりする。
 
そういう時間が長すぎる生活を何ヶ月、何年と続けていると、周囲の情報に注意する力が「お休みの状態から」戻りにくくなってしまう(一時的に活動が停滞しているだけの状態から、より恒常的な脳機能の衰退に向かってしまう)、そのために、人から話しかけられたときなどにパッと反応できなくなる場合がある。
 
ここでもう一つつけ加えて覚えておいていただきたいのは、
 
周囲の情報に注意する力の低下は(一時的な場合も含めて)
時間の経過を忘れさせることにつながる
 
ということです。
 
周囲の情報に注意する力がよく働いているときには、他人の活動や日のかげり具合など、自分を取り巻く世の中の動きに対して、敏感さが保たれています。
その中で起こっている変化を認識することにより、時間が刻々と過ぎていっていることも感じやすい。
 
しかし、小さな、平面に集中しているときには、周囲の情報を広く捉えようとする脳機能(これは右脳に関係が深い力です)が疎の状態になっているので、身近な人たちの活動などにも敏感でなくなっている。
そのため、時間の経過も感じにくい。
 
パソコンをしているときだけでなく、テレビや携帯電話の画面を見ているとき、本を読んでいるときなどにも、「気が付いたら思いがけない時間が過ぎていた」ということが起こりやすいと思いますが、それはこういう理由からだと思います。
 
1時間に1度は注意を集中させている平面から離れ、別の活動をする。
それによって、「周囲の情報に注意する力をこまめに回復させておく」ことは、その脳機能の衰退を防ぐだけでなく、時間の経過に対する敏感さを保つことにも役立ちます。
 
もちろん、時間を忘れて没頭すればいい場合もありますから、あくまでも、他に重要なことがあり、時間の浪費を防ぎたいときの方法だと考えて下さい。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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