時間を無駄遣いさせる「二大悪」

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時間を無駄遣いさせる「二大悪」
 
人間の集中力は、もともと長く続くものではありません。
鍛えられている人でも、本当に集中して仕事や勉強に取り組める時間は、1回につき23時間が限定だと思います。
その時間帯も、つくろうとしなければつくれない。
 
その「集中力を発揮できる時間帯」を、
 
1回もつくれなかったとき、
●つくったものの活かせなかったとき、
 
「今日は時間を無駄にした」と感じます。
 
つくれなかったときの原因を分析してみると、ほとんどの場合、「睡眠不足」か「過労」です。
 
そのために、思うように集中して仕事に取り組むことができず、働く時間が長くなる。
それだけでなく、思考系が感情系の影響を受けやすくなるので、些細な問題を過大評価して、その対応に時間を使いすぎたり、不安に駆られて余計なことをしたりもしやすい。
そのために、さらに睡眠時間を削らなければならなくなったり、疲れを溜めてしまったりする……。
 
そういう悪循環にはまっていくのが目に見えているので、この二つを「二大悪」と考え、極力避けるようにしています。
 
不測の事態が続くなどして、睡眠時間を削らなければならなかったり、疲れすぎてしまったりする場合もあるのですが、そういうことが何日もは続かないようにしています。
 
続いてしまったときには、「こうなっているのは間違いだ」と考え、仕事が少し滞ることを覚悟で、思い切って休みを取り、仕切り直しをしています。
 
時間術の基本は「睡眠不足」と「過労」を避けることにある
 
と考えているのです。
 
この二つを仕事の効率が落ちているときの言い訳にしてはいけない、とも思います。
 
自分を働かせている経営者のためにそう思え、ということではありません。
 
睡眠不足や過労を言い訳にすることは、十分な自己管理を放棄して、長時間働くことで自分や周囲の人たちを納得させようとする考え方につながりがちです。
それは不健康なことですし、自分に与えられている時間を無駄遣いすることに他なりません。
 
働く人たちには、できるだけ睡眠不足と過労を避けることによって、労働時間を短くし、かつ生産性の高い仕事をしようとすることを心がけていただきたいと思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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