「無為な生活」は脳をネガティブ思考に向かわせる

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「無為な生活」は脳をネガティブ思考に向かわせる
 
ネガティブ思考に陥らないためには、「自分が確実にできること」をしている時間を持つことが大切です。
しかし、確実にできることなら何でもいいというわけではありません。
 
「自分にとって少しでも価値があること」をしている時間が大事だと考えて下さい。
 
仕事も勉強も進まないけど、遊ぶことならできる。
今日は遊びに行ってしまおう、ということも時には大切ですが、それを常習的にしていると、逆に辛くなってくると思います。
 
その理由は説明するまでもないと思いますが、あえて少し専門的に書くと、脳には「価値情報を優先的に処理する」性質があるためです。
 
脳は、ある行動とったときに、それが「自分にとってプラスかマイナスか」をまず判断しています。
 
そして、「自分のためになる」と分かっていることを実行するのは、一時的に不快や面倒が伴うことであっても、結果的にポジティブな感情をもたらしやすい。
 
逆に「自分のためにならない」と分かっていることを実行するのは、一時的に快や楽が得られることであっても、ネガティブな感情が残ってしまいやすい。
 
その原則を超えることは基本的にできません。
 
自分の価値観に忠実であることが、ポジティブ思考の源泉となる
 
と覚えていただいてもいいと思います。
 
自分にとって簡単なことでも、それを一つ解決できたというのは、脳から見れば価値があることです。
それを毎日積み重ね、成果としている人は、前向きになりやすい。
 
反対に、それを蔑ろにして、快や楽を求める感情系の働きに負け、無為な生活を送ってしまいがちな人は、前向きになるのが難しい、と言えると思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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