脳には「状況依存性」という性質がある

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脳には「状況依存性」という性質がある
 
普段の生活に「変わらない部分」と「小さく変えていく部分」の両方を
バランスよく持っている人は、大きな変化にも対応しやすい。
 
変わらない部分というのは、基本的な生活習慣のことだと考えて下さい。
 
極端なことを言えば、起きる時間も寝る時間も不安定、食事も摂ったり摂らなかったりしている。
集中して仕事や勉強に取り組む時間帯も持っていない・・・・・・。
そういう人にとって、大きな変化に対応しようとするのは、とても辛いことであるはずです。
 
規則性のない生活は、脳の活動を不安定にします。
特に感情が波立ちやすくなるので、変化に対応するリスクを過大に感じてしまいやすい。
そのために、環境を変えたり、新しく何かを始めたりすることに過剰防衛的になっている場合があると思います。
 
そういう人はまず、普段の生活を整えることに全力を尽して下さい。
 
たとえば、朝5時に起きて、洗顔と歯磨きを済ませ、30分ほど体を動かし、1時間集中して勉強する。
その後、朝食を食べて、身支度を整え、朝8時に出社する。
夜、仕事から帰ってきたら、明日の準備と予習・復習をして12時までには必ず寝る。
 
そういう確固たる生活リズムをつくれている人は、感情が安定しやすく、大きな変化にも対応しやすいと思います。
新しい活動を始めるときにも、全体的に安定している生活の一部を変えるだけなので、脳が混乱を起こしにくいのです。
 
しかし、変わらない部分しか持っていないと、その人は次第に意固地になっていきます。
 
脳には「状況依存性」という性質があり、誰でもより本能的なレベルでは、「現状に甘んじていたい」と思っている。
 
その状況依存性は、普段から小さな変化に脳を対応させることで克服できていますが、それをしないでいると、逆に硬直化していきます。
今いる環境から一歩も離れたくない、家族や親しい知人以外とは誰とも関わりたくない、新しいことは何もしたくない、と強く思うようになっていく。
 
そうならないためには、普段の生活の中に「変えていく部分」を持っていることが大切です。
 
新しい知人をつくり交友関係を拡げたり、行ったことがない場所に出かけてみたり、未体験の活動をしてみたりする。
参加したことがないボランティア活動に携わったり、無料セミナーを聴きにいったりすることでも、もちろんいいでしょう。
 
そういう、挑戦というには大げさすぎるものの、自分にとって新鮮なことをする機会。
それを持っていることが、大きな変化にも強い自分をつくっていきます。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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