脳をバランスよく鍛えるための「守りと攻め」

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脳をバランスよく鍛えるための「守りと攻め」
 
「変わらない部分と小さく変えていく部分の両方を持っていることが大切」
ということを、「守りと攻め」という言葉で説明しています。
 
サッカーでも何でもそうですが、守りが崩れているチームは思い切って攻めることができません。
それと同じように、普段の生活が崩れている人は、何がチャレンジしたり、自分を変えていったりすることに臆病になってしまう。
 
一方で、守ることばかりに気を取られているチームでは、大胆に攻め上がっていく力が育たないでしょう。
結局はいつも防戦一方ということになると思います。
それと同じように、今の自分の生活スタイルを守ることばかりに執着している人は、次第に状況依存的になり、その状況から逃れにくくなっていく。
 
そのことを、次のようにお話ししています。
「スポーツで強いチームをつくるには、守りと攻めの両方を強化していかなければいけません。人生も同様で、活躍できる人であり続けるには、守りと攻めの両方に気を配っている必要があります。時代がどう変わっても、『自分のこの部分は変わらない』と言えるような、磐石な生活習慣を作ることを目指して下さい。それが脳を安定させる土台になります。その中で、作業興奮や覚醒水準の考え方を活かして、やる気や集中力を高めるコツを掴んでいただけるといいでしょう。それから、自分の興味や向上心を大切にし、活動の幅を広げ、人生経験を豊かにしていくことを考えて下さい。その過程で社会性や主体性は自然と高められていきます。」
 
「変化への対応力がない」自分を変えるポイントは次の三点です。
 
●変化への対応力は、「時代が変わっても前向きに逞しく生きていける力」。
●その中には、やる気、集中力、抑制の力、社会性、主体性などが含まれる。
●脳の「守りと攻め」に気を配り、社会で活躍できる人であり続けよう。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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