「A欠乏脳」-3.行き当たりばったりのひとり旅を

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「A欠乏脳」-3.行き当たりばったりのひとり旅を
 
旅では非日常的な空間を訪れます。
自然や見知らぬ人との触れ合い、程よい運動……と、旅は熟年者にとって優れた健康法です。
 
実際、「旅行を愛する65歳以上の人は、認知症になる危険が50%になる」というフランスのファブリゴールらの研究があります。
しかし、「A(アセチルコリン)欠乏脳」の方は、パックツアーで旅行をしても、大したボケ予防にはなりません。
 
「A欠乏脳」の方には、ボケを予防するタフな認知予防力をつくり上げていく、「“行き当たりばったり”スタイル」の旅をご紹介します。
 
このスタイルの旅行を実践する場合は、事前に決めることは行き先だけにしておいて、それ以上の情報はいっさい仕入れないでください。
 
これは、先入観に縛られない、自分の感性が勝負の旅行スタイルなのです。
有名な観光都市を行き先にすると、よりその効果が期待できます。
言葉が通じないような国であれば、さらに効果的です。
 
見るもの、聞くもの、食べるもの……すべてが目新しい見知らぬ土地で、旅行ならではの喜びを得るためには、五感を研ぎ澄まさなければなりません。
 
観光地の適当な場所で乗り物から降り立ったら、まずはその町の匂いを感じ取ってください。
どんな人がその町に住んでいて、何を食べているのか、といったことに目を光らせましょう。
 
 それから、観光名所を探す前に、まずは、その日の宿の確保を優先しなければなりません。
空港や駅や繁華街の観光案内所で宿の斡旋を依頼してもかまいませんが、ここはひとつ自分足で捜し歩いて、実際に目で見て、気に入った宿を見つけてください。
 
 寝る場所が決まったら、次は美味しいものを食べに行きましょう。
 
 アジア諸国なら、屋台で食べるのが最適です。
屋台では直接、人々の活気に触れることができますし、視覚と嗅覚によって陳列されている食べ物を確認することができます。
 
 また、言葉が通じなくても「これをください」と指差しで意思表示をすることができます。
 
 屋台の少ないヨーロッパの国々などでは、まず市場に行くことをおすすめします。
市場で食材を見て、ご当地の美味しそうなハムやチーズや魚などの名前を、現地の言葉で覚えるのです。
覚えられそうになかったら、市場の人にメモに書いてもらってもよいでしょう。
 
 夜になったらそのメモを持って、地元で人気のレストランに出向きます。
ビールでも注文した後に、メモを見ながら食材の名前を伝えれば、たいていは旨いものを運んできてくれます。
 
 この、“行き当たりばったり”な旅行法こそが、何が起こるか分からない人生に立ち向かっていく認知予備力を高める方法なのです。
 
自分の五感だけを頼りに旅を楽しむことがボケ予防になる
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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