「A欠乏脳」-4.映画を観るなら映画館で

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「A欠乏脳」-4.映画を観るなら映画館で
 
「映画やレストランによく出かける人たちは健康である」という研究報告があります。
 
フランスに住む人たちを観察したアクバラリーらの論文でも、週に1回でも映画館や観劇に出かける人たちは、行かない人に比べて認知症になる危険が約半分になるといった結果が出ています。
 
「A(アセチルコリン)欠乏脳」の方にとっては、自宅でDVDを見るのではなく、「映画館まで行って映画を観る」ということが重要なポイントなのです。
 
まずは、映画にせよレストランにせよ、外出すること自体にも効果があります。
家でゴロ寝をしながらのDVD鑑賞の場合、パジャマのままでもOKです。
それに対して、外出するとなると、それなりに“おしゃれ”をしなければなりません。
 
さらに、映画館に行くために地下鉄やバスを利用する場合、かなりの有酸素運動にもなります。
 
そして、非日常的なスクリーンの世界に入り込んでいくことは、眠っていた五感が刺激を受けて、煮詰まった日常生活の気分転換にもなることでしょう。
 
久しぶりに映画館に行くと、予告編が魅力的に上映されて「また行こう!」という新たな好奇心や意欲も湧いてきます。
 
映画に感動した帰り道に、その映画の原作を読んでみたくなり、書店に立ち寄ることもあるでしょう。
 
まずは「行動」。
そうすることによって、私たちの脳内エネルギー、アセチルコリンは活性化していくのです。
 
外出して非日常的な空間に身を置くことが、認知予備力を強くする
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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