「A欠乏脳」のための健康10カ条

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「A欠乏脳」のための健康10カ条
 
 私たちの体と心を支配する神秘のベールに包まれた脳ですが、心臓や肝臓と同じ、人間の臓器には違いありません。
ここでは、臓器としての脳のメンテナンス法についてお話しします。
 
日本脳卒中協会と全米アルツハイマー協会が一般向けに提案している「脳を健やかに保つ注意点」を基本にして“いいとこ取り”10ヵ条を紹介します。
 
     測定値を大切に!
体重、血圧、コレステロール、および血糖の測定値を望ましい範囲に保つ。
     手始めに高血圧から治しましょう!
     糖尿病、放っておいたら悔い残る!
     脳の健康は心臓から!
心臓が悪いと脳にも悪影響。脳のためにも心臓病、不整脈の点検を。
     喫煙自体が病気のひとつ!
     高すぎるコレステロール値を見逃すな!
     万病の引き金になる太りすぎに注意!
     体と同様、大切なのは心の健康。心療内科も積極受診!
     頭のケガに要注意!
車を運転する時はシートベルトをする。転ばないようにする。家の中を整頓する。自転車に乗る時はヘルメットをかぶる。
     信頼できる「かかりつけ医」を持とう!
 
 体と心の健康チェックで脳を健康に!
 
自己診断⇒104日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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