認知症は介護が必要な病気

イメージ 1
認知症は介護が必要な病気
 
認知症が進んでくると、昼と夜とが逆転してしまい、夜になると目がさえて眠れず、反対に昼間はずっと眠っているといった昼夜逆転現象が起こることがあります。
 
突然気持ちが高ぶって興奮状態になり、そわそわ動きだしたり、ドタドタと駆け回ったりすることもあります。
 
症状が進むにつれて、言葉づかいが乱暴になる、暴力的になるといった症状が出てくる場合もあります。
 
食べ物とそれ以外の物の区別がつかなくなり、食べ物ではない物を口に入れて“誤食”することもあります。
 
さらに、失禁する、大便の排泄がうまくできないのに頻繁にトイレには行きたがる、幻覚に悩まされるといった症状が出ることもあります。
 
なかでも家族の負担が大きいのが徘徊です。
知らぬ間に外に出かけてしまい、ときにはそのまま家に帰れなくなることもあります。
そのたびにあちこち探し回る家族の負担はかなりのものです。
 
徘徊を防ぐために、家の住所や電話番号を書いたものを身につけさせたり、携帯電話を必ず持ち歩くように工夫したりする家族もいます。
 
なかには、郵便ポストにチラシなどを入れておき、認知症の患者さんが外に出ようとすると「郵便が届いていないか、見てきてくれる」と声をかけることで、外出から気をそらすようにしている家族もいます。
 
しかし、そうした努力は必ず報われるとはかぎりません。
あまり無理して徘徊を止めようとすると、それがストレスになってもっと状態が悪くなることもあります。
やはり家族だけで徘徊に対処するのは難しいことです。
ご近所の理解、いろんな機関の介護支援が必要だと思います。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ