昼間よく体を動かすと熟睡できる

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昼間よく体を動かすと熟睡できる
 
年を取るにつれて、どうしても日中の運動量は減少していきます。
じつは、加齢により熟睡できなくなる主な理由がここにあります。
 
運動をすると、体温が上がり、新陳代謝が活発になります。
心臓も体の末端にまで必要な酸素と栄養を送ろうと活発に働きも血流もよくなります。
 
それによって、筋肉や骨、関節、内臓など体全体に酸素と栄養素が行き渡るという好循環が生まれます。
 
脳も、もちろん例外ではありません。
脳の血流がよくなり、酸素と栄養分が運ばれてきて活性化します。
 
昼間、体をほどよく動かして全身が適度に疲れると、体は疲れをとるために休息を求めます。
それが質のよい睡眠をつくりだすのです。
それは、中年になっても、高齢者になっても同じです。
 
運動をした後は、通常、就寝するとすぐ深い眠りに入ります。
それは、まさしくストンといった感じです。
その深い眠りのゴールデンタイムに、成長ホルモンがたっぷりと分泌されます。
 
成長ホルモンは、子供の背を伸ばすためにだけ必要なのではありません。
成人の体では、痛んだ筋肉の修復を促し、脂肪の分解も促してくれます。
日中、体を動かすと、その分、傷ついた細胞を修復するために、睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きが必要になるのです。
 
睡眠の質が悪かったり、睡眠時間が不足したりすると、太るといわれます。
それは、成長ホルモンによる脂肪の分解が十分に行われないからです。
また、よく眠れないのは交感神経が高ぶっている状態なので、アドレナリンレベルが高くなり、血糖値が上昇します。
そのために細胞肥満が生じます。
 
快食、快便、快眠は健康の基本であるともいわれますが、それには体を動かすことが大事です。
食事もおいしくなりますし、お通じもよくなります。
そして夜はぐっすり熟睡できます。
もちろん、脳の健康、認知症の予防にもつながります。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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