いちばんの基本は歩くこと

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いちばんの基本は歩くこと
 
歩くことは、意外に複雑な体の動きを必要とするため、脳のいろいろな機能を使っています。
また歩いて足裏を刺激することが、脳へのよい刺激にもなります。
 
「カナダで9千人を調査したところ、週3日以上の歩く習慣がある人は、アルツハイマー病発症の危険性が半分になっていた」
「ハワイの日系人で、1日に3キロ以上歩いている人のアルツハイマー認知症の発症率は、全体平均の半分以下だった」
 
といったように、認知症予防に有効であることを示す報告はたくさんあります。
 
1日に1万歩歩く「万歩運動」がありますが、歩き慣れていない人にはたいへんです。
できる範囲から歩くようにしましょう。
 
もし、体に障害がある場合は、医師に相談しながら、短い距離から歩くようにしてみてください。
それでも有酸素運動になり、認知症の予防につながります。
 
厚生労働省もウォーキングを提唱
 
歩くことの大切さは、厚生労働省の研究対象にもなり、「認知機能低下・支援マニュアル」がつくられています。
そのなかには、かなり詳細なウォーキング・プログラムも準備されています。
 
それは。地域や対象者の特性に合わせて、6名前後のグループをつくり、週に1回、90分から120分程度のウォーキングを愛知県、東京都、群馬県で実施したところ、認知機能低下に対する抑制効果が科学的に認められたと報告されています。
 
このプログラムの中には、全部で12回を目安にしたスケジュール例も紹介されています。
全体が大きく、「自分の現在の歩行状況を知る期間」と「ウォーキングの目標を立てて実行する期間」に分かれています。
そのまま実行しなくても、自分のウォーキングを考える目安になると思います。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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