ちょっと自転車に乗るだけでも脳は活性化

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ちょっと自転車に乗るだけでも脳は活性化
 
筑波大学農業・食品産業技術総合研究機構などの研究チームが、19歳から24歳の男女計20人を対象に、運動が脳におよぼす影響を調べました。
 
この研究で行なった運動は自転車に乗ることです。
50%の力で自転車を10分間こぐ前と、こいだ後とで、色のついた文字を見せるというものです。
この調査のユニークなところは、色のついた文字を読むのではなく、その色を答えることです。
 
色のついた文字なので、文字の意味に惑わされると、色を間違ってしまいます。
 
脳の認知機能の測定には、近赤外光を使った「光トポグラフィ」という検査方法で脳の活動を画像化したものが使われました。
 
まずわかったのは、運動前より後のほうが“脳の反応時間”が短くなることです。
脳の前方にある「左前頭前野の外側部」の血流増加も認められました。
この部位は、注意を集中したり、行動意識的にコントロールしたりするときに機能します。
 
50%の力で10分間」であっても、自転車をこぐことはよい運動になり、脳を刺激してその機能を向上させることが明らかになったのです。
 
ちょっとした用事などで自転車に乗るだけでも脳は活性化されるということです。
面倒がらずに自転車を利用するようにしたいものです。
 
自転車による運動効果をできるだけ上げるには、サドルに座ったとき、両足のつま先が地面につくくらいの高さが目安です。
低すぎると運動効果が減りますし、高すぎるとバランスを崩したとき足が地面に付かず、転倒の危険があります。
 
ハンドルの高さは、サドルよりも少し高いくらいが目安です。
これで、自転車に乗ったときに前かがみのような感じになります。
そのスタイルで、風を切るように颯爽と乗ると気持ちがいいですし、脳を刺激する効果が上ります。
 
この研究は19歳から24歳の男女を対象に行われましたが、その運動効果は中高年にも十分当てはまります。
しかも、自転車は中高年の体にかかる負担が少ないので、認知症予防の運動としても向いています。
外で自転車をこぐのに不安がある場合は、自転車を固定したままペダルをこいでください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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