これが脳を強くする手の運動○栗田昌裕医学博士による「指回し体操」

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これが脳を強くする手の運動
○栗田昌裕医学博士による「指回し体操」
 
まず、親指と親指、人差し指と人差し指というように、5本の指の先端をくっつけます。
このとき、指の関節は伸ばさず、軽く湾曲させて柔らかく曲げます。
両手でドームの形を作るといった感じです。
 
次に、くっつけていた親指同士を離します。
他の4本指同士はくっつけたままです。
その状態で、親指同士がぶつからないようにして、30秒間くるくる回します。
回す向きはどちらでもいいようです。
 
次は、人差し指だけを離して、同じく2本の人差し指がぶつからないように30秒間くるくる回します。
続けて、中指だけ離して回す、小指だけ離して回すをくり返していきます。
 
これだけです。
とても簡単そうですが、やってみると意外に難しいのです。
とくに薬指は、ぶつからないように回そうとすると指がつりそうになったりします。
 
栗田博士が「指回し体操」を教えはじめたのは、1991年からです。
すでに2万人以上のデータが集められているとのことです。
 
○指で小銭をつまんで移す、お箸で豆をつまんで移す
 
お皿に小銭を置いておいて、それを指でつまんで、別のお皿に移すということが、昔からよく行なわれています。
このことが、ボケを防止するといわれています。
 
指先を動かす行為なので、ほとんど指先を動かさなくなってしまっている人にとっては、たしかに効果があるでしょう。
ただし、もっと複雑なことができる人にとっては、さほど効果がないと考えられます。
 
理由は、もっと複雑なことができる人にとって、小銭をつまむという行為は、あえて脳を強く刺激しなくてもできる行為であるからです。
 
これよりももう少し難しいのが、お皿に豆をのせておいて、それをお箸でつまんで別のお皿に移すというトレーニングです。
 
手で小銭をつまむのも、お箸で豆をつまむのも、それが難しくなっている人にとっては、よい脳の刺激になります。
指先を動かすことが、ほとんどなくなってしまった人は、まずは小銭をつまむことからはじめてください。
 
いくつか紹介しますので、自分に合ったものからはじめてみてください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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