糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症のリスクを高める

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糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症のリスクを高める
 
アルツハイマー認知症の原因物質として、近年「アミロイドβタンパク」が注目されています。
アミロイトβタンパクは、加齢とともに脳にたまってくる「ゴミタンパク」の一種です。
 
じつはアミロイドβタンパクは若いときから脳にたまりますが、しっかりと掃除をする機能があるので、一時的にたまることはあっても、すぐにきれいになります。
 
ところが、このアミロイドβタンパクを掃除する能力が加齢とともに衰えてきて、掃除しきれなかったものが次第に脳内にたまっていきます。
それがあるところまでくると脳の機能に障害が出てきて、認知症になるといわれます。
 
なかにはそれでも認知症にならない場合もあり、今後の研究を待たなければなりませんが、脳内へのアミロイドβタンパクの蓄積を防ぐことが認知症の予防になることは間違いありません。
 
糖・塩・油・酒を摂りすぎると、体の細胞がしだいに糖化・塩化・油化・酒化されていきます。
この状態になると細胞からは水分が抜けていき、細胞の代謝機能にも障害が起こります。
その結果起こる現象の一つがさまざまなゴミタンパクが体内にたまることです。
 
ゴミタンパクは「ラクナ梗塞」という小さい脳梗塞の原因にもなります。
 
心筋の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、心筋梗塞が発症するリスクが高くなります。
 
脳内の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、脳梗塞や脳内出血のリスクが高まり、脳血管性認知症になる可能性も出てきます。
 
あるいは、ゴミタンパクの一種であるアミロイドβタンパクが脳内にたまると、アルツハイマー認知症の可能性が出てきます。
 
ですから、糖・塩・油・酒の摂りすぎに気をつけることは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防のためにもぜひ実行してほしいのです。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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