認知症の進行を遅らせる食べもの⑰『りんご』

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認知症の進行を遅らせる食べもの⑰『りんご』
 
●特に注目され出したのが「ケルセチン」
りんごは、栄養素の含有量だけをみると、何らかの成分がとりたてて豊富だというわけではありません。
しかし、総合すると健康効果が高いのが特徴です。
 
旬は秋です。
色が鮮やかで皮に張りとつやがあるもの、果軸が太いもの、重みがあるものを選びましょう。
 
水分の蒸発を防ぐため、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
保存する際に、未熟のキウイフルーツやバナナをいっしょに入れると、早く熟します。
これはりんごが発散する植物ホルモン、エチレンの働きです。
 
りんごのすぐれた整腸作用は、水溶性食物繊維ペクチンによるもので、下痢にも便秘にも有効です。
このほか、りんごにはビタミンCクエン酸、りんご酸、ケルセチン、ポリフェノールなどが含まれています。
 
とりわけ注目を集めているのはケルセチンです。
これはりんごの黄色い色素で、玉ねぎや緑茶、ブロッコリーなどにも多く含まれています。
抗酸化力が強く、血流を改善して動脈硬化を防いだり、アレルギーを緩和する働きがあります。
さらに、認知症を防ぐ効果があることもわかってきました。
 
●りんごジュースは記憶力、学習能力を向上させるアセチルコリンを増やす
マサチューセッツ大学ローエル校の研究チームは、老齢マウスにりんごジュースを1ヶ月継続して与え、どのような効果が出るかを調べました。
 
すると、脳内神経伝達物質アセチルコリンが増え、記憶力や学習能力が向上したのです。
りんごは脳内のアセチルコリンの生成を促進するのです。
しかも、βアミロイドが脳に蓄積するのを阻害する働きがあることもわかりました。
 
コーネル大学などの米韓共同チームも、毎日1個のりんごがアルツハイマー認知症の予防に役立つ、と報告しています。
これは強力な抗酸化作用を持つ、ケルセチンの働きと考えられています。
 
少なくとも1日に1個はりんごを食べましょう。
ジュースでも、冷凍してすりおろしてシャーベットにして食べてもかまいません。
皮にもポリフェノールがたっぷり含まれています。
農薬の心配がないりんごなら、ぜひ皮ごと食べたいものです。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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