認知症には栄養成分が効く

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認知症には栄養成分が効く
 
●体に必要な7つの栄養素
私たちは、生きていくために必要なエネルギーを食べものから得ています。
食べものにはさまざまな栄養成分が含まれており、それらをバランスよく摂取することによって、健康を維持することができるのです。
 
糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルを「五大栄養素」といいますが、近年食物繊維の働きが見直され「第6の栄養素」と呼ばれるようになりました。
さらに、強力な抗酸化作用で老化や生活習慣病を予防する物質群が、ファイトケミカルと名づけられ、「第7の栄養素」として脚光を浴びています。
 
カロテノイドやポリフェノールはこのファイトケミカルの一つです。
このほか、代表的なファイトケミカルとして、フラボノイドやイオウ化合物、サポニンなどがあります。
それぞれ数百から数千種類あり、野菜や果物に豊富に含まれています。
 
ファイトケミカルは、植物が紫外線や虫などから身を守るために作り出す物質で、植物の色素や香り、苦味などの成分です。
人間の体内では合成できないため、外から取り込む必要があります。
 
これらのファイトケミカルやビタミン類はすばやく活性酸素を消去し、脳の神経細胞を守ります。
 
●不足してもとりすぎてもダメ
 どの栄養成分も不足すると代謝がスムーズにいかなくなり、老化や病気を招きます。
代謝とは、栄養成分を消化・吸収して体内に取り込み、人体に必要なエネルギーや体の組織へと変換するしくみをいいます。
つまり、代謝は生命活動そのものです。
 
代謝を活発にするには、それぞれの栄養成分をバランスよくとる必要があります。
現代人は糖質や脂質をとりすぎる傾向がある一方で、ビタミンやミネラル、食物繊維、ファイトケミカルは不足しがちです。
食事だけでは十分にとれない場合は、サプリメンとで補ってもいいでしょう。
 
水溶性のビタミンは、目安量の3倍程度とることをおすすめします。
しかし、脂溶性のビタミンやミネラルは、とりすぎると過剰症を引き起こすおそれがあるので、目安量を守りましょう。
サプリメントはあくまでも食事の補助として、活用してください。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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