認知症に効く栄養成分⑩≪フェルラ酸≫

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認知症に効く栄養成分⑩≪フェルラ酸≫
 
食品添加物として広く使われている
フェルラ酸は植物の細胞壁をつくるポリフェノールで、玄米や米ぬか、小麦のフスマなどに多く含まれています。
 
強力な抗酸化作用で知られ、食品の酸化防止剤、変色防止剤として、野菜や果物、菓子、魚介類、ハム・ソーセージなどに広く利用されています。
 
マダイにフェルラ酸とγ-オリザノール98日間投与したところ、非投与群より色調が明るくなったという報告があります。
タイに含まれるアスタキサンチンルテインなどのカロテノイドの酸化を防ぐ作用があると考えられています。
 
γ-オリザノールは米ぬかから抽出される成分で、フェルラ酸が含まれています。
フェルラ酸と同じく食品添加物として認可されています。
 
また、フェルラ酸は有害な紫外線を強力に吸収し、メラニンの生成を抑えます。
そのため、美白剤やサンスクリーン剤として化粧品にも用いられています。
 
●脳の神経細胞を保護する
フェルラ酸は生活習慣病にも大きな力を発揮します。
大腸がんの発生を抑えることが確認され、米ぬかから抽出したフェルラ酸を原料とした、大腸がん発がん予防物質が開発されています。
血圧降下作用も確認されています。
 
 さらに、アルツハイマー認知症を改善する働きがあることもわかりました。
高齢で発症した、比較的軽度のアルツハイマー認知症の患者さんに1200mg投与したところ、症状が大幅に改善したのです。
フェルラ酸は脳の酸化を防ぎ、アルツハイマー認知症の原因となるβアミロイドから神経細胞を守ります。
 
 βアミロイドによって学習機能が低下しているマウスにフェルラ酸を投与すると、ふつうの状態まで回復したという報告があります。
また、フェルラ酸をあらかじめ与えたラットは、脳内の酸化が抑えられ、認知障害が起こりにくくなるという報告も寄せられています。
これらのことから、フェルラ酸には認知症を予防・改善し、学習記憶を向上させる働きがあると考えられています。
 
 フェルラ酸は白米にはわずかしか含まれていません。
玄米や発芽玄米、全粒粉パンなどを積極的にとるようにしましょう。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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