認知症に効く栄養成分⑬≪GABA≫

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認知症に効く栄養成分⑬≪GABA
 
●興奮を抑える神経伝達物質
GABAアミノ酸の一種で、「γ-アミノ絡酸」の略称です。
 
GABAグルタミン酸から合成されますが、その作用は正反対です。
グルタミン酸神経細胞を興奮させるのに対し、GABAは神経の興奮を抑えます。
両者がバランスよく働くことによって、精神が安定するのです。
 
ストレスを感じたり、興奮すると、アドレナリンが盛んに分泌されますが、GABAはその分泌を抑え、心身をリラックスさせます。
イライラや不安を軽減し、筋肉の緊張をゆるめ、睡眠の質をよくします。
 
このような、精神安定、ストレス緩和作用が認められ、最近はGABA含有の食品が多く出回るようになりました。
血圧を下げる働きもあるため、高血圧に有効として、トクホ(特定保健用食品)の認定も受けています。
 
このほか、内臓の働きを活発にして基礎代謝を高める、コレステロール中性脂肪を抑制するなどの作用もあり、肥満や糖尿病を防ぐ効果もあると期待されています。
 
●脳の代謝を高める
GABAには、脳の血流を改善し、酸素の供給量を増やして代謝を促進する働きがあります。
脳の機能が活性化するので、記憶力や学習能力が高まり、認知症が抑制されると考えられています。
 
GABAは睡眠中、特に深い眠りに入ったときに生成されるので、不眠症の人はGABAが不足ぎみになります。
そのため、ますます緊張がとれず眠れないという悪循環に陥りがちです。
不眠ぎみの人は積極的にGABAをとるように心がけましょう。
 
かつては、食品からGABAを摂取しても効果はないと考えられていましたが、最近の研究によって、口からとったGABA血液脳関門を通過して、直接的に作用することがわかりました。
 
●ビタミンB6とともにとる
GABAは、みそ、しょうゆ、キムチ、漬物、茶葉、ワインなどに多く含まれています。
タンパク質の代謝を促進するビタミンB6とともにとると効果的です。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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