認知症に効く栄養成分⑭≪カンカエキス≫

イメージ 1
認知症に効く栄養成分⑭≪カンカエキス≫
 
●砂漠に生きる植物
カンカは学名を「カンカニクジュヨウ」といい、タクラマカン砂漠などでタマリクス(紅柳)の根に寄生する多年生の植物です。
「砂漠人参」とも呼ばれており、中国では珍重されています。
 
タクラマカン砂漠にあるホータン地区は長寿で知られ、100歳以上の高齢者の割合は中国随一といわれています。
その長寿の秘訣は、彼らが常食しているカンカニクジュヨウにあると考えられています。
 
カンカエキスにはエキナコシド、アクテオシドという健康成分が多く含まれています。
前者はエキナセアというハーブの主成分で免疫力を高める効果があり風邪やインフルエンザ、感染症を防ぎます。
後者のアクテオシドはポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用があります。
その効力はビタミンCの5倍といわれています。
 
このほか、血管を拡張して血行をよくしたり、疲労を回復させる働きもあります。
 
アルツハイマー認知症を予防する
カンカニクジュヨウは、中国では漢方薬としてアルツハイマー認知症の治療に用いられています。
 
北京大学などの研究チームは、マウスを用いてカンカエキスの効果を検証しました。
 
人為的に学習障害、記憶障害を起こさせたマウスにカンカエキスを投与したところ、学習障害も記憶障害も有意に改善され、正常なマウスと同程度の成績をおさめたのです。
また、いったん記憶した情報を思い出す能力も改善されることがわかりました。
 
カンカエキスは、障害を受けた脳の神経細胞を修復するとともに、活性酸素の発生を抑制して、神経細胞を保護します。
さらに、神経細胞の増殖を促進して脳の機能を強化するため、認知症予防に有効と考えられています。
 
最近の研究によって、カンカニクジュヨウの仲間のニクジュヨウという植物に、脳の海馬のアポトーシス(細胞死)を抑制して、脳梗塞アルツハイマー認知症を予防する働きがあることがわかり、カンカエキスにも同様の作用があるのではないかと期待されています。
 
日本ではカンカニクジュヨウは食品とされています。
 
認知症に効くその他の栄養成分
 
≪β-クリプトキサンチン≫
 カロテノイドの一種でミカンの黄色い色素です。
皮膚がんや大腸がんを抑制する働きがあります。
温州ミカンのほか、柿、ビワ、パパイヤなどに多く含まれています。
 
≪フコキサンチン≫
 カロテノイドの一種でオレンジ色の色素です。
強い抗酸化力で、動脈硬化脳卒中心筋梗塞などを防ぎます。
糖の代謝を促進して糖尿病を防ぐほか、抗がん、抗肥満、抗炎症作用などがあります。
コンブやワカメ、アラメなどの褐藻類に多く含まれています。
 
≪カプサンチン≫
 カロテノイドの一種で赤い色素です。
リコピンと同等の抗酸化力があり、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やします。
また、加齢に伴う記憶力や学習能力の低下を防ぐ働きもあります。
赤ピーマンに多く含まれています。
 
 ゴマに含まれるリグナン類のなかでもっとも強い抗酸化力があります。
肝臓まで到達し、肝機能を強化します。
細胞の老化を防ぎ、血管を健康に保ちます。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
詳細はこちらへ