グループならがんばれる

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グループならがんばれる
 
タバコ、過度の飲酒や間食、運動をしない習慣……。
病気のもとになるそんな悪い週間をあらためたいが、一人では難しいという場合は、グループをつくって、みんなで取り組むのもいいでしょう。
 
「私の悪い習慣の原因はなんだろう」
「どう改善したらいいだろうか」
 
一人で考えていても、自分のことというのは、なかなか冷静には見つめられないものです。
そこで、グループで、お互いに励まし合いながら改善に努めるのです。
 
財団法人ライフ・プランニング・センターには、「上手にやせる会」というのがあるのですが、そこでダイエットに成功したAさんの例を紹介しておきましょう。
 
Aさんは、身長は170センチ、体重は94キロで、50歳で聖路加国際病院の人間ドックに入りました。
そのとき、食事を2000キロカロリーに減らすように指導をし、6ヶ月のうちに9キロやせて85キロになりました。
 
ここで、また太るといけないので、ライフ・プランニング・センターの「上手にやせる会」への入会を勧めました。
せっかくやせたのですからもう少し努力してほしかったし、一人でやるより、仲間がいたほうが励みになると思ったからです。
 
それに、85キロに体重が落ちてからは、食事を1800キロカロリーに制限したにもかかわらず、それより落ちなかったのです。
 
会では、めいめいに減量の目標を設定させ、そこに向かって努力をするように指導します。
今までは、「あなたは10キロやせなさい」というように、医者が指導していたのですが、それでは効果がないのです。
到達目標を、自分で設定し、どうすれば成功するかを、仲間といっしょに考えてもらい、仲間同士が励まし合ってやせていくのです。
 
そしてこれに成功した人には賞が与えられます。
わずかな賞ではありますが、その賞をもらった人は、次のグループの指導者になれるのです。
指導者になったからには、もう太るわけにはいきません。
 
Aさんの場合は、到達目標を20歳のころの体重(一般的にこのころの体重か理想とされます)65キロと決めました。
 
仲間たちに運動不足などを指摘されたのがよかったようで、歩く距離を増やすなどして確実に体重を落とし、目標まであと一歩というところまできています。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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