自分のことを好きになる

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自分のことを好きになる
 
人生を楽しく、そして豊かにするために、もう一つアドバイスができるとすれば、それは、自分をもっと好きになることです。
 
それは自分を甘やかすこととは違います。
今日するべき仕事や勉強を、気がのらないからといって明日にのばすなどという誘惑を優先することではありません。
 
自分がどういう人間であるか、特徴や性格、長所や欠点などを、一度書き出してみるといいと思います。
それは自分の内側を見つめる作業です。
とことん見つめるのです。
 
すると、長所はすらすらと書き並べることができても、本当に自分で欠点だと思っていることは、それが欠点であると感じることはできても、なかなか書き出しにくいものです。
認めたくないからです。
 
しかし、認めたくない欠点も含め、自分という存在に興味を持ち、自分を愛するのです。
 
作家、アン・リンドバーグ50歳のときに書いた『海からの贈物』というエッセイでも、自分に興味を持つことについて語っています。
 
それまで、彼女の人生は、世間や社会の尺度で、外にむいていたというのです。
 
「夫は大西洋横断無着陸飛行に成功したパイロット。
その回想録『翼よ、あれがパリの灯だ』でピュリッツァー賞を受賞。
私も作家であるとともに、社会学者、そしてアメリカ初の女流飛行家。
そんな自分のかっこよさを人に顕示するという姿勢だった」と。
 
これからは、見栄をはったり、無理に背伸びをしている自分を解放し、もっと「内なる自分」に目を向け、外の自分と調和させなければ、と書いています。
 
世間の目を気にせず、自分自身の目で自分という人間を見つめてみると、外ばかりを気にしていたあまり、気づくことのできなかった意外な良いところや、新しい希望が見つかります。
まだ未知なる可能性が自分の中にあると思うと、何だかわくわくしてくるように感じられませんか。
 
私はこの歳になってもまだ、自分のなかに新しいものが見つかるのではないかと、日々自分に問いかけています。
こうして新しい本を書くことも、そうして見つけた可能性の一つです。
 
ほかにも、やりたいと思うことがどんどん出てきて、さて、何から始めようか、と迷ってしまいます。
 
私の人生は、まだしばらくこのようなわくわくすることが続くような気がします。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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